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    • 2017.12.04 Monday
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    買い物ついでに寄り道

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       天気予報は朝9時以降は雨マーク。
       激しく降る雨に注意と言っていた。

       買い物に行かなくちゃ。自転車でも行ける。
       天気と相談。日が差している。10時過ぎ、まあいいかと半ば暴挙に出た。
       そしてさらに寄り道。
       大宮公園駅近くまで立ち寄り、野田線をスナップ。




       新型の60000系っていまだ走っているの見たことないなぁ。

       無事、というかぎりぎり雨に降られずに帰ってこられた。
       帰宅後20分、ゲリラ雷雨、稲光、爆音。


      またこの季節がやってきた/18きっぷ 2013・夏

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         買ってきた。
         このきっぷがあると行動範囲がぐんと広がる。
         去年は長野(渋峠)、福島(磐梯吾妻)にも行った。
         もうこうなると、サイクリングに行っているのか輪行をしているだけなのかよくわからない。実際、長野からの帰りは8時間半くらい列車に乗っていたわけだ。行きの3時間半も加えると実に12時間の輪行。
         さすがにもう少し自転車に乗ったっていいかな……。



         さて今回は輪行してどこへサイクリングに行こう。今から楽しみ。

        ハブのグリースアップ

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           ホイールからの異音を感じた。
           感じただけかもしれない。
           サイクリング中に何度か立ち止って自転車を持ち上げ後輪を回す。──わからない。
           後輪かもしれないと思ったのが前輪だったりすることもあるので前輪も回してみる。──やっぱりわからない。
           感じた異音はクランクの動きとは関係なく、車輪が回っているとき(つまりはペダルを止めていても)鳴ったように思えた。思えただけだ……。
           結局鳴っているのか鳴っていないのかすらわからなかった。耳元でゴォゴォなる風の音にまぎれて、空耳を感じたのかもしれない。

           もしこれが本当にクランクが回っていなくても異音がしているとするならホイール周辺だ。駆動系ということはない。
           ──そういえば、ハブのグリースアップをしたのはいつだっけ?
           急に思い出した。

           たぶん、1年はゆうにやっていない。
           どうしよう……18きっぷのシーズンが始まる(今度の週末の土曜日から)前に時間を見つけてやってしまうか。

           早く帰ってこられた平日。
           気になっていた後輪をはずす。異音がするとかしないとかは関係なく、放っておいたままにしたハブだからグリースアップすることにした。


          後輪のハブをばらすにはスプロケはずさないといけなかったっけ?
          もうその辺りから忘れている……


          開けてみたら確かにグリースは枯れ、こびりついた残骸グリースは変色


           はずしたスプロケットは油と泥汚れで真っ黒だった。
           グリースを塗りこんでハブをセット。あとはスプロケットをどうするかだ。
           このまま戻してしまったって当然いい。しかしこの黒ヘドロ状態を見過ごすのか……葛藤。結果パーツクリーナーかけてゴシゴシとお掃除を始めた。
           グリースアップと同じくらいかそれ以上の面倒さだった。スプロケは油汚れマジックリンかけてたわしでゴシゴシやるほうが楽だしきれいになる。大変な思いをしたわりに結果がさほどでなく疲労感が残った。

           状況から考えれば当然、前輪ハブのグリースアップもしたいところ。でももうその気力は残っていない。
           また、いつか。


          おしまい


          見沼代用水と秩父鉄道 (2013-07-15)

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             海の日、か。
             海水浴に行くこともなくなってしまって久しいからなんだかピンとこない。7月にある月曜固定の祝日。
             朝からうす曇り。妻は娘の高校の野球の地区予選を見に行くと出かけて行った。
             僕も9時過ぎになってようやく腰を上げ、出かけることにした。

             特に計画を立てたわけではないから明確な行き先はなかった。ここしばらく出向いていなかったヘルシーロード(見沼代用水沿いのサイクリングロード)にでも行って北上、秩父鉄道の写真でも撮ってこようか、その程度。
             岩槻から蓮田に抜けた。田んぼの青さがきれいだ。そのなかを貫いていく道がいい感じ。稲を揺らす風が少し強めに吹いていた。風の流れがキメのいい刷毛をなでているようだ。

             見沼代用水まで簡単に出られるかと思っていたら、思いのほか迷ってしまった。西城沼のあたりを経由したのは覚えている。宅地のなかや学校の突き当たりで何回も方向を変えながら進んだ。さんざん迷った挙句、新幹線の高架が見える広い場所に出ることができた。


            岩槻から蓮田へ抜ける元荒川近くの道
            稲がそろうと走りたくなる道


            さんざん迷いながら見沼代用水に出た


             さっき田んぼのなかで気持ちよく抜けていくと感じていた風は、ここにきて走るのにじゃまな風になっていた。
             向かい風で自転車がまったく進まない。まるで冬の強い北風を思わせた。自転車を漕ぐのが大変でどんどんスピードが落ちて行った。

             走っていると、妻が行ってみたいとリストアップしているカフェのひとつをたまたま見つけた。風でこの先も疲れそうな予感があって休憩がてら入りたい気も起きたのだけどやめておいた。妻が探している店だから一緒に来るときのほうがいいはず。
             ヘルシーロードはこれといった目印が少ない。広大な田畑のあいだを進んでいくので河川敷の自転車道を行くより気持ちはいいのだけど、どのくらい進んでいるのかわかりづらい。江戸川や利根川の河川敷の自転車道であれば、橋の名前がわかるからどこなのかわかるし、橋も遠くから見えるからどのくらいまで来ているのかイメージも湧く。対してヘルシーロードにある橋は小さいものばかりで、土地勘がないのも重なって自分がどこにいるのかわかりにくい。僕が知っている目印はせいぜい元荒川との交差やかつての菖蒲町の役場くらいだ。
             そんなわけでかつての菖蒲町役場までたどり着いたころにはくたびれていた。やっとここなのか、と思った。冬のような風とはいってもここのところの猛暑であることには変わらないので暑さでバテるしのども渇く。秩父鉄道が走る行田まではずいぶん距離があるからこのあたりですでにうんざりした。


            走っている分には河川敷の自転車道より断然気分がいい


            のどばかり渇く 休憩


             それにしてもヘルシーロードもほかのサイクリングロード同様、自転車が多かった。確かに走りやすいし、河川敷の自転車道を走るよりは僕だって楽しい。それでもここまで僕の足が遠のいていたのはくねくねと距離を要するから。僕にはほとんどないけれど「走る」ということを目的にして自転車に乗るのなら僕もこの道は好きだな。
             すれ違う自転車は追い風なんだろうな、いいななどと思いながらペダルを漕いでいるのだけれど一向に進まなかった。僕は昼のことを全く考えずに出てきてしまった。それは昼前には秩父鉄道の線路までたどり着けるだろうと思っていたからで、午前中の列車を見たら一度食事に行田にでも向かえばいいと思っていた。そしてまた午後数本。プラン上の計算ミスもあったかもしれないけれどあまりにも誤差が大きくなってしまった。おまけに昼前だというのに力果ててしまったのか空腹がひどくなってきた。
             現在地のまったくわからないヘルシーロード上で、もう午前中に秩父鉄道の線路までたどり着くことをあきらめ、見沼代用水を離れることにした。ヘルシーロードを走っていてもコンビニはおろか、自販機すらない。

             例によっての行き当たりばったりで、今日もナビも付けていなければ地図すら持ってきていない。スマホがあればさくさく地図検索できるのだろうけど、僕は使いにくくわかりにくいガラ携帯で地図にアクセスし周辺を探した。拡大すると目的や道路すら分からなくなるし、詳細にすれば範囲が狭すぎてわからない。それでも何とか頭の中で組み合わせて、近くにミニストップがありそうなことを突き止めた。
             ヘルシーロード離脱。


            お昼


            ついでにカフェも済ませよう!


             ミニストップは、場所は国道125号との交差点だったので、国道125号を使ってヘルシーロードへと戻った。
             そしてヘルシーロードで並行する国道125号バイパスの下をくぐるとやっと秩父鉄道の小さな鉄橋が見えてきた。
             もう12時半になろうとしていた。


            今日はこの橋周辺でしばし列車見物


            ロケハンしながら細い路地も抜ける


             秩父鉄道は運転本数がせいぜい1時間に1、2本なので結構退屈だ。遠くに見える国道125号バイパスにはひっきりなしに車が走っていた。
             同じ場所で秩父鉄道の写真を撮っていた、おそらく高校生か大学生くらいの少年と話をした。川崎から来たという彼は朝から来て写真を撮っているらしい。来年には全車両廃止になる1000系(国鉄を走っていた101系)は朝の10時半過ぎに三峰口行きとして通過したらしい。それは残念だ──僕はただ秩父鉄道の列車を見て写真が撮れればいいとは思っていたものの、やっぱり来るなら1000系が来てもらえるならありがたいと内心の含みもあったからだ。彼は朝撮った写真を見せてくれた。その1000系は中央線色のオレンジだった。片道2時間以上かかる秩父鉄道、そのまま折り返してきてもやってくるのは夕方だろう。
             そんなわけで彼と話をしながら過ごす待ち時間は退屈することがなかった。いろいろな話が聞けて楽しかった。列車が来ればそのたびにそれぞれのアングルに移って写真を撮った。
             彼は1000系が来るかもしれない夕方までいるかどうかはまだ考えていると言った。確かに車両の入れ替えがあればもう来ないかもしれない。僕は帰りの時間もあるので礼もそこそこに、この場を離れることにした。
             ──いろいろな楽しい話をありがとう。またどこかの線路端で会いましょう。

            今日の列車たち

            ちなみにこの2両編成が羽生に来るのは珍しいらしい
            運転台の顔が違うらしく、正面から狙えばよかった…















             しかし僕が滞在するあいだやってきたのはすべて7500系(2連は7800系)という、元東急の8090系だった。むかし都営三田線を走っていた車両や急行用の西武の改造車もあるわけで、いろいろな車両が見られることを期待していた部分もあったのでちょっと残念。
             その彼曰く7500系はいまや秩父鉄道の最大勢力らしく、結果から言えば仕方ないのか……。


            おまけ
            帰路に立ち寄った鷲宮神社


            江戸川自転車散歩

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               今日はもう一日だらだらと過ごしてしまうのかなと半分あきらめつつ、少しだけ気持ちが入って腰を上げたときにカメラがないことに気づいた。娘だ──。間違いない。最近よくカメラを貸してくれと言っては持っていってしまうのだ。いよいよ勝手に持ち出すようになったのか……何か対策は考えなくては。

               朝からそんな気分だったから自転車に空気は入れたものの8時半が9時になり9時半になり、結局家を出たのは10時半だった。
               むしろ「出かけなくちゃ」の気持ちのほうが強かったから、目的はなかった。江戸川の河川敷に出ていた、という状態だった。
               僕は河川敷のサイクリングロードがあまり好きではない。景色に飽きてつらくなってしまうことが多いから。
               それでも気づいたら江戸川に来ていた(そう、気づいたらという表現がまさにふさわしい)のだから、相当行き先を決めあぐねたのだと思う。

               天気はうす曇。ほんの少し影を落とすときがある程度で、日が照るということはなかった。
               それでも暑い。蒸し暑いのだ。気温はどうなのだろうあまり高くないのかもしれないけれど、この湿度には参ってしまう。


              宝珠花橋まで右岸、宝珠花橋から左岸を行き、関宿城へ


               城のロータリーにある自販機で何か飲み物を買おうと思った。持ってきたボトルのなかのスポーツドリンクは残っていたのだけど、それを残してこのあとも飲み続け、ここでは何か別のものでのどを潤そうと思った。
               ──そう思ったのだが、自販機が僕の入れる百円玉を飲み込んでくれない。何度かチャレンジしたのだけど百円玉は返されるばかり。仕方がないので別の百円玉を取り出して入れてみた。しかしこれもだめ。二度三度とやってダメでいよいよあきらめてしまった。
               ボトルのなかだってまだ残っているし、いいや──勝手に気持ちを切り替えて出発することにした。
               別に山のなかを走っているわけじゃないし、飲み物はそこかしこで手に入るはずだし。


              飲み物にありつけずの関宿城


              今日は送り出される水が激しく見えた江戸川の起点、江戸川閘門


               江戸川右岸からそのままつながる利根川の自転車道に向かった。
               五霞では圏央道の利根川にかかる橋の工事を着々と進めているようだった。おかげで最近じゃ工事用の車両の流入出路が通るたびに作られ付け替えられ、進むべき自転車道を見失いかけていた。


              新幹線が驚く速さで通過していく
              しかしガラのカメラでは限界だ……


               栗橋から戻る。
               今度は河川敷は捨て街なかの道を通って帰った。
               幸手までは東武日光線の線路に程近い田んぼのなかの道を、幸手からは今度は中川沿いを下流に向かって進んだ。
               中川も河川敷に道がつけられている(ただし自転車道とは言っていないし、車だって走る)が、ここの道は江戸川や荒川のように河川敷のサイクリングロードを走らされているという印象はない。


              緑のじゅうたん越しに東武の車両たちを眺めた


              中川沿いは他の河川敷のCRと違って楽しんで走るのにいい


               特に質のよくない僕のガラのカメラではもう限界。カメラもないしこれで今日はおしまい。


              わき水とそば/長石林道・桐生市梅田地区 (2013-07-07)

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                 桐生、足利、佐野といったあたり、僕がその場所で好きなところは小ぢんまりとした街──しかもそれらはいかにも古き良さを残していたりする──、そして街をちょっと踏み出すだけで緑と水に包まれ、突如自然のなかへと放られたような印象を受けるところか。
                 水はみなそれらの街を貫いて流れる渡良瀬川へと注いでいる。清らかな水と称されるところも多く、名が知れているかどうかはともかくとしても、各所に名水の場があったりする(実は有名ではないほうがかえってその水が名水として生き残っていることがあるんじゃないだろうか、などと思ってみたり……)。
                 この一帯、めん類が盛んなのはそのせいもあるのだろうか。太田の焼きそばは水とは別にして、そばやうどんがその地その地で作られている。佐野ラーメンほど名が知れてはいないにせよ。
                 そんなことを考えていたらそばを食べに行きたくなった。
                 今日頭のなかを占領してきたのはそば。うどんやラーメンではなく。
                 思いつくものを挙げてみた。栃木の大越路峠途中にある食堂、出流山満願寺の門前のそば、桐生梅田ふるさとセンターのそば、エトセトラエトセトラ。

                 東北自動車道を車で走らせていた。利根川を越えるとフロントガラスに雨粒が落ちてきた。そばを食べに行くことに賛同、急な誘いにもかかわらず同行してくれたT君が「このくらいの雨なら濡れてもかえって気持ちいいですよ」と楽観的ながら気を遣ったことを言ってくれる。確かにそうだ。でも降られずに済むならそうでありたい。
                 そしてありがたいことに国道50号に下りて西へ向かうころになると、もう雨は上がっていた。
                 そう、行き先を桐生に決めた。桐生川沿い奥地にある梅田ふるさとセンターのそばを食べに行くことにした。
                 車は桐生市内に置いてもよかったのだけど、足利の河川敷に置くことにした。足利から松田川ダムを見に行こうという気になったのだ。そこから先は前日光基幹林道のひとつ、長石林道を走って梅田湖に出ることにする。

                 足利市内を抜け、松田川ダムへ向かう県道219号に入ると周囲はあっという間に緑に包まれた。自転車で進むにつれ、はじめのうちはきれいに高さの揃った稲のじゅうたん、やがて山あいに入り深い緑に包まれていった。
                 ぐんぐんと坂を上っていく。松田川ダムへ向かう一本道になると車もほとんど通過しなくなった。
                 今日は突発的なそば衝動に駆られたので、ナビの準備もしていないし地図も持ってこなかった。車から自転車を準備したときに見た、車内に置いているツーリングマップルの記憶だけが頼りだった。加えてあえて言うなら数年前に逆ルートを走った記憶があったけれど、そんな記憶がどれだけあてにならないかは最初からわかっていた。

                 長石林道は松田川ダムの手前で今走る県道から分離するようにはじまる。
                 長石林道(=前日光基幹林道長石線)は、前日光基幹林道の最も南西部にある路線で、足利市の松田川ダムからひと山越えて佐野市(かつての田沼町)の老越路峠近くに下り、県道66号に合流する。老越路峠からは路線籍が県道66号なのか長石林道なのかそれとも二重戸籍なのかよくわからないのだけれど、前日光基幹林道の説明板などによると足利市松田町〜田沼町飛駒となっているので、老越路峠から東に下る部分も長石林道であるかのように読める。
                 僕は前日光基幹林道が好きで、ときどき思い出したように出かける。ときどきなのは近くないゆえどうしても訪れにくいからで、時として通行止めも少なくない各林道をめぐるタイミングはなかなか多く取れずにいる。
                 近沢林道や前日光林道のように周辺県道よりも明らかに立派な過剰整備とも取れる箇所もあるものの全般的に雰囲気も良いし舗装もされているのでロードでも走れる(ただし、舗装の荒れているところや落下物散乱物はほぼ放置なのでロード乗り誰もが、とまでは言い難いけれど)。
                 もちろん前日光地区には枝分かれするように思わず足を踏み入れたくなる林道もたくさんある。ただ残念ながらどこかに抜けることのできる林道というのはほぼない。
                 そんなわけで、前日光地区の自然や山々を満喫しようと思うと最適なのが前日光基幹林道各線だと思う。

                 これ、長石林道じゃないかな──そう思わせる分岐が右手に見えた。
                 もちろん自信があるわけでもないので、このまま先に進むことにした。少し進んで松田川ダムを望む駐車場にたどり着いた。
                 巨大なダムと眼下にキャンプ場、キャンプ場では水遊びではしゃぐ子供たちの声がした。そして谷あいには松田川が流れて下って行くのだけど、走り始めた足利の街を望むことはできなかった。それだけねじれながらここまで上ってきたということか。距離だけなら大して進んできたわけではないのに、強烈に山深いところへ入ってきてしまった印象があった。


                巨大な松田川ダム


                下流側の山深い風景


                 少し下って長石林道に向かう。林道はすぐにつづら折の上り坂になった。暑さが厳しくて木の陰を走っているときはまだいいけれど日を直接受ける場所ではとんでもない暑さを感じた。
                 名草巨石群への分岐を分けるとピークはすぐだと思った。名草巨石群──一度行ってみたことがあったけれど、なんだかよくわからない場所だった。
                 暑さと坂でよれよれになりながらピークに到着した。立ち止まるとさらに激しい暑さを感じ、汗があふれ出した。

                 記憶も確かではないのだけれど、ここまで来てしまえばあとはほぼ下りだったと思う。
                 飲み物が底を尽きようとしていた。こんな林道の山のなかで飲み物を手に入れるすべはないけれど、僕にはひとつ算段があった。以前、梅田湖沿いの道で見かけたわき水だ。
                 見かけたそのときは飲めるものかそうでないか、まったくわからなかったので口には入れなかったけれど、どうやら飲める水らしい。なのでこの水を飲みに出かけようじゃないか、と考えていた。
                 この先下り基調であれば、極端な話、今ボトルが空になってしまってもまあ何とかなるはずだ。


                長石林道ピーク


                 林道の下りは山の北側斜面になるせいか、それまでの上りと違い路面が部分々々で苔むしていた。苔で滑るのは嫌なので路面を選びつつゆっくり下った。
                 ほどなくして県道66号に合流、桐生方面に進んでさらに下る。ゆるい上り返しはあるものの気持ちよく風を受けながら走り、やがて巨大な梅田湖が眼前に飛び込んできた。
                 湖岸のくねくねとうねる道路に入り、わき水を見落とさないよう気をつけながら走った。その間一台だけ車とすれ違ったけれどその程度で、車の通行はほとんどない。おかげで枯れ枝は道路に散乱し、季節柄青々と伸びた枝が道路に覆いかぶさっていた。その一台すれ違った車は枝をこすりながら道を抜けて行った。
                 無事、見落とすことなくわき水ポイントに到着した。


                大州の水


                 あまりの暑さに水を頭からかぶる。そして空になったボトルに水を一杯、そのままごくごくと飲んだ。
                 湧水を頭からかぶる、湧水をごくごく飲む、──なんて夏らしい光景だろう。

                 梅田ふるさとセンターは走り出せばすぐだった。
                 おなかも空いた。そばを食べよう。
                 ここはなんだか来るたびに混んできているような気がする。もう何年も前、はじめてきたときはガラガラだった。来る都度、駐車場の車は増え、時間によっては食事を待たされ、今日はすでにうどんが売り切れていた。僕はそばが食べたかったから事なきを得た。


                梅田ふるさとセンターにて


                 そばも無事食べることができて満足。帰りは一気に桐生市内に下って帰ろう。

                本日のコース



                陣馬山、景信山縦走 (2013-07-06)

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                   多くの輪行者がいてびっくりした。
                   朝の8時、JR中央線高尾駅。
                   僕もこの駅まで輪行してきたことがある。いつだっただろう。道志を抜けて山中湖へと走ったときだったかもしれない。決して回数は多くない。一度かせいぜい二度。
                   というのも高尾駅はどこかに抜けられるルートがそうあるわけではないからだ。国道20号で大垂水峠を越えて相模湖へ向かうか、陣馬高原へ向かうバスを追うように進みそのまま和田峠へ向かうか、せいぜいその程度だ。僕が輪行下車駅に高尾駅を選んだときは確か人と待ち合わせをしたからだ。僕がJRで彼は京王。そのくらいの理由だったと思う。
                   だからたくさんの自転車乗りが輪行袋を担ぎ改札を抜け、自転車を組んでいるのに驚いたわけだ。ここは北口、京王線から来る人との待ち合わせに使うには適当じゃないし。

                   さて僕が今日、この高尾駅北口にやってきたのはサイクリングが目的ではなかった。
                   陣馬山への山歩きに誘われていた。自分から山歩きを企画することはまずないのだけれど、誘われて出かけるのはうれしい。企画しないのは僕に山の知識がまったくないからで、レベルの高い山歩きに誘われたとすれば──たとえば南アに行こうよ、とかだ──それは考えてお断りすることにもなる。おそらく、僕に声をかけてくれる人はそれをわかって、ちょっとした山歩きを考えてくれる。
                   バスで陣馬高原下へ向かい、陣馬山から明王峠、景信山と縦走し小仏へ下りる計画だと聞いていた。ちょっとした有名ハイキングコースかもしれないけれど、僕にとってはしっかりした山歩きになる。

                   陣馬高原下行きのバスは臨時便が出た。高尾駅前から出るバスで最も登山客に人気があるように見えた。僕らが列に並んでいたときにやってきたバスは立ち客であふれ満員で出て行った。20分くらい待っていると臨時便がやってきてゆったり座ることができたけれど、発車するころになると結局このバスも立ち客が出て満員になった。
                   僕はこのバスで車内に携帯電話を落としてしまった。バスを降りたあと見つけた人が届けてくれた。足元が狭くひざの位置を高くして折りたたむように座るバスの場合、パンツのわきのポケットに入れておくとするすると落ちてしまうようだ。気をつけようと思った。その日は別のポケットにしまうことにした。

                   陣馬高原下から雨にぬれた道路を歩き始めた。今日は天気が良くなりそうだったけれど、空にはまだ雲が残っていた。
                   道はちょうど和田峠に向かう道でもあり、何台もの自転車が抜かしていった。みんなものすごいスピードだった。あんなスピードで坂を上れたらすごいなぁと羨ましかった。僕みたいによれよれになりながら坂を上って行く人は全く見かけなかった。僕は和田峠に来るとみっともないことになるなぁ──そんなことを考えながら坂道を歩いた。
                   陣馬山へ向かう登山道がなかったから道路を歩いていたわけだけど、やっぱり舗装路を歩くのはしんどかった。しばらく歩くと陣馬山への新登山道が現れた。この道に入るかを話す。旧来からの道は和田峠からで、巻くように進むため勾配はきつくない。対してこの新しい登山道は直登するため勾配は厳しい。しかし和田峠まではここまで歩いてきた道路をさらに進まなくちゃならないため、舗装路を嫌った僕らは新しい登山道を進むことにした。
                   高い杉木立に囲まれたルートは、陣馬山の北斜面にあることもあって日差しが差し込みづらいようで、雨で水に浸った場所も多かった。そして歩きにくいだけじゃなく直登のルートであるがゆえ厳しい勾配が続いた。何度か立ち止りつつ噴き出す汗をぬぐいドリンクを飲んだ。うっそうとしている杉の植林は風の流れも遮っていて蒸し暑さも極限だった。
                   陣馬山の山頂に近付くとうっそうとした木々は姿を消し、登山道を風が吹き抜けるようになった。まだ午前中で気温が上がっていないのかそれともそこそこの高度による気温差なのか、とても涼しい風だった。蒸し風呂に放り込まれたようにほてった体は程よく冷やされた。

                   陣馬山頂にはすでにたくさんの人がいた。京王線のポスターで目にする白馬の像の前ではだれもが記念写真を撮っていた。風がとても気持ちよくてずっと休憩していたい気分だった。すでにおなかがすいてしまって茶屋で売られていたカップラーメンが無性に食べたかった。しかしながら周りがみんなちょっとした補給程度しかとらないのでここで時間をかけてラーメンを食べることはあきらめた。この先、明王峠にも景信山にだって茶屋がある。このルートは茶屋には困らないことはわかっていたので30分もすれば次の茶屋で食べられるからとカップラーメンは食べなかった。

                   気持ちいい休憩を済ませ、明王峠に向けて縦走路を歩き始めた。
                   縦走路はここまできた陣馬山の新登山道に比べたらはるかに快適で、ぐんぐんスピードが上がってしまう。しかし僕は手放しでまわりのペースについて行くわけにはいかなかった。先週のサイクリングで著しくひざを痛めてしまった僕は、毎晩のストレッチ──こういったことを日々やる癖がなかったからつらかった──をこなし、なんとか「ほぼ違和感がないかな」というレベルにはなった。しかし縦走路は陣馬山から明王峠に向けてゆるい下り基調で、どうしたってひざに負担がかかるのだ。仲間は僕を先頭にしてくれた。
                   それでもペースは速かったようで、地図にあるコースタイムよりずいぶん早く明王峠にたどり着いた──あるいは地図のコースタイムというのはかなり余裕を持って記されているのか──。
                   ここで陣馬山の茶屋でカップラーメンを我慢した僕に残念な結果が襲いかかった。明王峠の茶屋はやっていなかった。あるいはもうずいぶんやっていないのかもしれない、茶屋の建物にはそんな雰囲気さえあった。
                   何も食べられないということが分かると急に空腹感に包まれた。そんなもんだ。仕方がないので手持ちの補給食を口に運んだけれど、僕が食べたいのは甘めの味がついたものではなかった。カップラーメンのイメージに取りつかれているのだ。向かいの席でシングルバーナーを使いソーセージを焼く人がいて、そのおいしそうなにおいもあってうらやましく眺めた。

                   景信山へはそう簡単には着かなかった。距離もあったうえ、登り返しがあった。細かい分岐がいくつもあり、やがては同じルートに合流するのだけど、損したルートを選択したりもしていた(追い越した親子連れがまた目の前にいたりした)。陣馬山への急で休みのない登りで使い果たした体力と、下り坂に慣れた体は、ちょっとした登り坂を登り返すのすらも億劫だった。
                   それでも何とか昼を少し回ったころに着いた景信山は茶屋が営業していることがわかって、安堵して腰を下ろした。
                   
                   仲間がテレビで見たという山菜のてんぷらと、ここはなめこ汁が有名だというのでおなかのすいた僕はなめこうどんを頼んだ。
                   でも茶屋に並べられていたカップラーメンの容器をみると、もしかしたら本当に自分が食べたいのはこっちじゃないか──などと思った。
                   それでも少々しょっぱいなめこうどんは充分に僕のおなかを満たしてくれた。
                   薄く霞んだ遠くの景色のなかに、なんとか東京スカイツリーを目に収めることができた。

                   景信山のトイレは茶屋から少し下ったところにあった。立派な木道のような木の階段を下ってトイレに向かった僕は、ひざに結構な違和感があることに気付いた。
                   ここまで引かれてきた仲間のペースはやはり僕にはオーバーペースだったのか、それともどうしたって僕の今の歩き方と筋力では腸脛靭帯炎は避けて通れないのか、あるいは違和感がなくなったと思っていたひざはただ単に眠らせていただけだったということか、いずれにしても「ちょっとまずいかな」と思わせた。
                   トイレから戻り、みんなにこれからのコースを聞いた。高尾山や小仏城山どころか、小仏峠にまわるだけでもちょっと不安があった。僕はこんな状況がなければ、小仏峠まで行き、東京側の小仏かあるいは神奈川側の相模湖に抜けてみたいと思っていた。やはりかつての甲州街道、そして自転車では越えられないルートである道は僕の好奇心をくすぐって仕方がなかったし、こう歩いてやってきているときでなければ僕に旧甲州街道を踏破する機会がないことがわかっていたからだ。
                   結果、このまま直線的に小仏へ下ると言う。
                   僕は残念でありながらもほっと胸をなでおろすことになった。

                   下り坂を経てやがて山道は終わり舗装路へ出た。左手には中央高速が走り右手にはJR中央線の架線が見えた。この道が旧甲州街道なのだろうと直感した。
                   今や行き止まりとなった旧甲州街道は独特のたたずまいを見せていた。旧街道に来ると見られる、ゆるやかで角度がなく続くカーブはここでも多分にもれなかった。独特の道なり感にすっかり魅了されつつバス停を目指した。
                   ひざの軽い痛みや違和感は景信山で感じたそれから特にひどくなることもなく、うまく持ちこたえたようだった。かなりひざの方向を意識しながら下りたのも功を奏しただろうか。だからというわけじゃないのだけれど、僕の歩く後ろ側、小仏峠へと続いていくこの旧甲州街道に心惹かれて仕方がなかった。

                   舗装路の甲州街道を10分ほど歩いただろうか。小仏のバス停にたどり着いた。山を下りてきたここは暑く、湿度もうんざりするほどだった。日蔭の少ない場所ですでにバスを待つ人はたくさんいて、言葉少なに日に照らされていた。でも僕も含め山歩きに満足した表情を多く感じられることができた。僕も満足で楽しかった。
                   バスがやってきた。はなから登山客を見越してバスは2台で運転された。小仏からバスに乗り込んだときには2台も必要なのだろうかと思ったけれど、少ないバス停にひとつひとつ停車し、高尾駅に着くころには立ち客が押し合うほど満員になっていた。
                   僕は帰りのバスで心に決めていた。山や縦走路を目的にした山歩きではなく、小仏峠越えに特化した山歩きに来るのがいいかもしれない。僕のひざの耐久性、それに僕の興味の向く先を考えた楽しみ方──しかしこれはひとりで来よう、どうしたって個人的事情と個人的目的のかたまりなのだから。

                   (山歩きはまだまだ余裕がないのか、本当に写真がない……。)

                  下りが寒い

                  0
                     自転車での下り坂が寒くてこごえるというのはよくある話。
                     この前の八丁峠からの下り、寒くてつらかった。
                     ひざが痛くてまったく漕がずに下ったっていうのがひとつ。やっぱりただ力をかけずに回すだけでも体が温まるっぽい。
                     それでもどうにもならないほど寒かったのがトンネル。今回、僕が通った志賀坂−八丁峠−中津川渓谷−大滝−三峰口のルートは下りにやたらとトンネルがあって、それはもう寒くて寒くて。
                     志賀坂から八丁トンネルまで上るルートには全くトンネルがなかったのに。ロックシェッドまで含めるとたくさんのトンネルだった。

                     上りじゃ頭がボーっとするほどの暑さ。暑さといっても気温はたぶん30度に至ってなくて、湿度の高い蒸し暑い日だったんだろうね。
                     そんな日だったから、ウィンドブレーカーは持っていたけれどさすがの下りでも着る気にもなれず、でも着るべきだったのかな。


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