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    • 2017.12.04 Monday
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    保温保冷ボトルその後

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       Y'sのダンボールから拾われてきた僕のボトルは、結局飲み口のふたを取って使っている。



       飲み口のふたは走りながらじゃとても開けられない、信号待ちでも思いのほか手間取る、そしてなにより付けているとほっぺたに常に当たり飲みにくいったらない。そんなわけで外してしまった。
       ふたがついているから飲み口がルーズに作られているかというとそんなことはなく、きちっと押し込んで左に回しておけば、飲み物がいっぱいに入っていてももれることはない。実際、家で作ったドリンクを入れ、そのまま輪行で出かけても、輪行袋がぬれていることはなかった。後輪を外すだけの輪行袋なので、場所や状況に応じてそのまま持ったり立てて持ったりするわけだが大丈夫だった。

       保冷がどのくらい持つかってのは夏にならないとわからないな。何せ家から持っていくとき、スポーツドリンクを水道の水から作って、冷やしたりしているわけじゃないから。
       でも僕の場合、ぬるくなってしまうことは特に気にすることではないけれど。



      百均バッグ(自転車バッグ)

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         おぼえ記事。バッグの作り方。

         トップチューブバッグとかフレームバッグとか言われているものになるのだろうけど、売っているものではない。
         百均で買ってきたもの。

         もちろん、トップチューブバッグとして売られているものではなくて(そんなものは売っているはずもなく)、ダイソーで売っているポーチ。
         幅も大きさもなかなかちょうどいい。
         ひざに当たらないかといえば当たるかな。僕の場合ひざを内にすぼめたペダリングではないから当たるときもあるかな、くらいの意識でしかない。


        百均のポーチを括りつけただけのバッグ


         もともと化粧ポーチなんだと思う。
         SOYJOYなどの大豆バーがぴったり入るサイズ。カメラもiPhoneもぴったりサイズ。iPhoneはもちろん僕のではないけれど。
         ただ精密機械や電子機器はお勧めできないかな。もちろんちゃんと入れてファスナーを締めていれば何ら問題ないのだけど、カメラを入れてファスナーを開けっ放しで走ったら小さな段差で飛び出した経験あり。カメラはアスファルトにたたきつけられ、その時点で臨終となった。
         ──ま、僕の不注意でしかないんだけど。

         僕はポーチに穴を開け、そこに靴ひもを通して、ヘッドやフレームと結び付けている。


        取り付けは靴ひもでしばってこんな感じ


         ひもを通しているもんだから、付けはずしするときは全部ひもを抜かなくちゃいけない。つけるときは全部通しなおさなくちゃいけない。それが結構面倒。
         僕は千枚通しのようなものでひたすら穴をあけまくったけど、そのままにはせずハトメで処理をしたほうがつけたりはずしたりするならいいと思う。そのたびごとに穴がぼろぼろになっていくから。
         までも百均モノだしまたすぐに手に入れられるだろうという期待は付く。

         ちなみに靴ひもも百均。それらふたつだけなんで計210円。

         ポーチはその生地にコシがまったくないので、形を安定させるためになかにダンボールで型を作って入れている。




        ご近所菜の花サイクリング

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           ずいぶん強い風が吹いているなぁ。
           午後になって近所をまわってこようと家を出た。



           菜の花が咲き乱れている。ものすごい花の香りがする。菜の花のにおいは嫌いじゃない。

           風向きから考えて見沼田んぼのほうに行ってみることにした(最初は中川沿いを北上して幸手権現堂のほうに行こうと思ったけれど、南風だからやめた。帰りがつらい)。


          見沼代用水東縁
          桜は当然ながら終わっている


          こちらは西縁


          氷川女体神社に立ち寄った


           見沼代用水の西縁沿いを南下すると東浦和駅近くに出る。
           ここから見沼田んぼを広く見渡せる場所を武蔵野線が横断していく。しばらく武蔵野線を写真に収めることにした。



          ここでも菜の花


           さらに南下を続けると通船堀。



           今度は再び東縁に戻って北上。
           また武蔵野線をぼちぼちと撮影しつつ。



           帰りに追い風に乗れるかと思いきや、そうでもなく……。


          水郡線、磐越東線/18きっぷ消化乗りつぶし (2013-04-06)(その2)

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            本日のルート(結果)


             郡山駅に着いた僕は急ぎ駅そばの店を探した。20分強の時間があればそばを食べ、乗り継ぎ列車に乗ることも可能だと計算できたからだ。
             以前、輪行サイクリングをしていたときにこの駅でそばを食べたことがある。そのときは正面改札を出たところにある店で食べた。
             別の店もあると聞いた。せっかく郡山まで来たしそこに行ってみたい。
             かつては5、6番線ホーム上にあったとか。ホーム上を探してみたがそれらしきものはなかった。別の場所にあるのだろうか。

             新幹線の乗換口もある橋上の連絡通路に行ってみた。なければ急ぎ正面改札に降りればいい。その割り切りを持って探した。正面改札から各ホームへ向かう地下の通路にはそば屋はなかったと記憶していた。
             新幹線の乗換改札の前を通り過ぎると、そこにそば屋の表示があった。──そうなのか、新幹線改札のなかにあったのか……ありそうな話だ。
             仕方がない、とあきらめて僕は橋上の改札口を出て正面改札へ向かうことにした。と、歩いているとスタンドそばのカウンターがある。
             よく見るとその店はコの字型のカウンターを持ち、半面が新幹線改札のなかに、半面が改札外駅ビル側にカウンターが向かっている。これは食べられるということだ。


            新幹線改札内外に向かうそば屋


             食券のメニューがたくさんあった。──が、品定めするには時間がなかった。橋上の連絡通路や改札外をうろうろするうちにすでに13時をまわっていて、手っ取り早く食べてしまう必要があった。僕はかき揚げそばを頼んだ。
             確か正面改札脇の店はNREがやっていたはず。ここはどの系統なのだろう。そしてどちらがおいしいかな……以前の味の記憶がもうないから比較できない。同じかき揚げそばを食べたような記憶があった。かき揚げはこちらの店のほうがおいしいかな。

             そんなこんなでつゆまでしっかり飲み干し、13時10分だった。僕は正面改札へ向かった。出てきた橋上通路の改札から再び入るほうが早かったけど、その改札はあまりに味気なかった。いわゆる新幹線停車駅の地方駅の改札だった。
             階段で方角に迷いながら正面改札に出た。そう、これこれ。このほうが雰囲気がいい。


            郡山駅前ロータリー


            正面改札


             正面改札に出られたことで気を良くした僕は改札に入った。あとはさっき水郡線を降りたときに見かけた黒磯ゆきに乗るだけだ。時間は13時10分を過ぎている。さっき見たときは701系の2両編成だったな、この時間じゃもうすわれないだろうな──。
             地下の連絡通路で電光板を確認しながら上がるホームを探した。
             黒磯ゆき──その横に磐越東線の表示があった。「いわき」。

             ──へえ、いわき行きか。この時間にあるんだ。──ん?何?いわき行き??
             僕は慌てて手持ちの時刻表を取り出した。
             磐越東線──乗りつぶしの意識は持っていた路線だったが、あまりの全線通し列車が少なく、行程がうまく組めないことから度外視していた路線だった。
             まさか目の前に通し列車がいると思わなかったので驚いた。
             あとはこれでいわきまで行って家に帰れるかだ。
             このまま黒磯ゆきに乗って東北本線経由で帰れば18時過ぎには家に帰れる。時刻表を追い、磐越東線から常磐線を調べた。どの経路で帰るか詳細はともかくとして、どうやら19時半から20時くらいには帰れそうなのだ。
             これはありじゃないか。
             選択肢として増えたら、今度はどちらが魅力的な経路かを考えた。磐越東線に乗れるということを差し引き、東北本線と常磐線とどちらが魅力か。常磐線は朝乗ってきた線でもある。であれば違う経路にしたいというのが僕の考え。東北本線宇都宮−黒磯に投入された205系も見てみたいと思っていた。
             でも水戸から小山に出る水戸線のルートを思いついた。であれば同じルートを帰ることにはならない。それに205系は新たに投入された車両、これから先むしろ増えてくる車両だし今日急ぎ見に行く必要はない。

             とりあえず乗ろう──。


            磐越東線 いわき行き列車


             階段を駆け上がった。ホームは黒磯ゆきと同じ、701系の真向かいにキハ110系が止まっていた。黒磯ゆきよりも早い13時18分発。あわただしく車内に入った。
             いわき行き3両編成は僕が乗るとすぐに発車した。計画変更がバタバタだ。
             聞き取りづらい車内放送が、強い風のため徐行運転をすると言っているのが断片的に聞こえた。
             郡山を出ると線路は盛り土の土手上を進んだ。そして阿武隈川をガーダー橋で渡った。列車はせいぜい30キロから40キロくらいだろうか。周囲の木々の枝が激しく揺れているのが見え、確かにこの線路構造を進むのにスピードを出すことは怖いと思った。
             定刻に発車した列車も一駅で9分も遅れた。時刻表でみた、いわきからの接続に不安を覚えた。しかしどう慌てても乗っている列車がいわきに着かないことには仕方がない。気を揉んだけれど、速度制限運転は一駅で終わり、その後は通常運転に戻った。

             先にも言ったとおり磐越東線は通しの列車が本当に少ない。今乗っている13時台の列車の前はなんと8時台だ。
             多くは郡山から小野新町までの区間列車で運転されている。多くはといってもそれも2時間おきだったりする。
             そこまでの閑散路線なのかな……。途中意外と乗降があるようにも見えたし、通学の利用時間でもある土曜の午後だからかもしれないが、3両編成での運転だし、何も5時間も列車がないような状況にするほどの路線でもないような気もするけれど。
             高速道路(磐越道)が並行する同じ磐越西線と極端に列車密度が異なるんで驚きだった。

             桜で有名な三春を過ぎたあたりでまた眠気が襲ってきた。眠ってばかりで乗りつぶしと言っていいのかと疑問はあるけれど、そこはそれだ、まあよしとする。
             小野新町を過ぎて閑散区間に入る。いわき側からは小川郷までの区間列車がある(といってもこれは限りなく少ない)から、ここから数駅が秘境区間だ。この区間の駅で降りてしまうと下手すりゃ数時間か……。秘境駅に微妙に興味はあるけれど、体感する自信は今のところないなぁ。
             夏井という駅があった。サイクリングでいつか来ようと思っている夏井川渓谷の夏井だろうか。おそらくそのようだった。列車は川の流れに時折沿い、くねくねと少しずつ下り始めた。
             小野新町から先、ひと駅ひと駅の区間が驚くほど長い。一区間5分じゃ着かない。北海道ほどじゃないけど、これはすごい。
             列車は長い下りに入っているようだった。ぐんぐんスピードが上がった。渓谷を下る感じで走った。時刻表で見る限りもういわきまで何駅もないのに、その山深さに驚いた。
             延々とダウンヒルをしたまま、線路は常磐線と合流し、いわきに到着した。


            いわき駅に着いた列車は折り返し郡山ゆき


            ここからはE501系
            かつては上野まで来ていたのにはじめて乗った


             もともと15分程度の接続だった常磐線へ、遅れて到着した磐越東線から無事乗り継ぐことができた。
             かつては上野から土浦方面へ走っていたE501系に、今や水戸支社のみでの運用となったここいわきではじめて乗ることになった。
             独特のインバータ音で起動する車両だったが、今はそのドイツ・シーメンス社製インバータも下ろされ、ふつうのVVVF車の音だった。
             さすがに長旅仕様となったのか、上野にいたころには付いていなかったと思うトイレが取り付けられていた。しかし同じ長旅仕様に化けて房総へ行った209系のように、クロスシート改造がされていることはなかった。どうやら10両全車両ロングシートのようだった。
             複線電化のいわき以南の常磐線は駅も立派で、東武線で見かける駅よりもきれいで近代的な駅が多かった。でも裏を返せばそれら駅は首都圏近郊の私鉄の駅とあまり代わり映えがなく、旅心は薄れていくようだった。

             水戸駅に着いた。
             朝も立ち寄った駅だ。想定外のスーパーひたちに乗り、ここで水郡線に乗り換えた。
             今度はここで水戸線直通の小山行きを待つ。
             20分近く時間があるので、駅の改札前にあるマクドナルドによることにした。


            きょう初のドリップコーヒー


             水戸からは415系1500番台車で小山まで向かう。
             水戸駅を出発するとぽつぽつと雨が落ち始めた。
             次第に雨は強くなり、笠間を出るころには土砂降りになってきた。

             あたりも暗くなってきた。
             水戸線に乗って楽しみにしていたのが、デッドセクションだった。水戸線のデッドセクションは最後も最後、小田林駅と終点小山駅との間にある。
             今日常磐線でも通過してきたのだが、常磐線のE531系では車両が新しすぎて、デッドセクション通過中車内灯が消えることがないのだ。
             水戸線でやってきた415系であれば、デッドセクションを通過中、車内灯が消えるはずだ。

             デッドセクションも無事通過し、小山駅に着いたころにはもう真っ暗。天気が雨のせいもあったかもしれない。
             あとは宇都宮線で家に向かうだけだ。
             18きっぷ最後の1回は、天気にこそ恵まれなかったが、十二分に楽しめることができた。


            小山へ向かう水戸線415系


            宇都宮線に乗り継いで、栗橋駅にて本日の旅終了


             また行こうっと。


            水郡線、磐越東線/18きっぷ消化乗りつぶし (2013-04-06)(その1)

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               僕はJR常磐線北千住駅のホームですっかり途方に暮れていた。
               ほんの気のゆるみから、今日の計画がすべて台無しになってしまったのだ。

              本日のルート(結果)


               気象庁はこの土日に発生する勢力の強い低気圧に備え、不要の外出は避けるよう訴えていた。
               本当なら輪行サイクリングに行きたかった。先週末も天気に恵まれずサイクリングできずじまいだったからだ。
               しかしながらこればかりは仕方がない。それに手持ちの青春18きっぷの残1は利用期間が4月10日までであることからもこの週末に使い切らなくては捨てるだけになってしまう。金券ショップに売却してしまうことも考えていたのだけど、いいレートで買い取ってもらうのには先週の週末より前である必要があった。先週末の天気が悪く、最後の週末に天気が好転することを祈りつつ、結果売却せずに手元に置いておいたのだ。今さらの時期に売却してもほぼ値がつかない。それであれば短区間であっても少しでも使っておきたいところだ。
               そんなわけで18きっぷの消化は、天気予報から考えて自転車は取りやめ、鉄道旅とすることにした。

               今回は水郡線。
               意外と近いと思えてしまうことからなかなか乗る機会がなく、それでもいざ計画してみようとすると全線通しの列車は数少なく、なかなかうまく組めないことから、これまで乗ったことがなかった。
               そしてこの通し列車が少なく計画の組みにくい水郡線を考え、今回は水郡線だけにターゲットを絞って計画を立てた。

               午前中、水戸を9時台に出発する郡山行きがある。前後の時間から考えてこれのみがターゲットだ。
               もちろん普通列車のみでこの水郡線に間に合うよう水戸に到着することは可能で、さらに調べていくと常陸太田の支線を往復してくることも可能だということがわかった。その列車は8時台の常陸太田行き。そのまま終点まで乗り通し、同じ列車ではあるが折り返し乗車して支線の分岐点である上菅谷駅まで戻ってくると、ちょうど水戸を9時台に出発した郡山行きに接続できるダイヤだった。
               そしてこの水戸駅8時台の常陸太田行きには北千住6時台の常磐線水戸行き普通列車に乗ると間に合う計画も立てられた。

               僕が北千住駅のJR改札に立ったのがおそらく6時13分ころだった。改札上の電光掲示に水戸行きが出ていることを確認した。これだ。



               今、写真で見ればあきらかに6時15分と書いてあるのが見える。僕は目が悪く、このとき電光掲示がよく見えなかった。そしてそれを僕は6時19分と解釈し(どうしてそう思えたのかは思い出せない)、のこのこと改札前のコンビニにパンと缶コーヒーなど買いに出向いてしまったのだ。
               コンビニ袋を提げて改札に向かう僕と、常磐線下りホームから上がってきて改札を抜けてくる人がすれ違う。はたと電光掲示を見るともうそこには水戸行きの文字はなかった。
               僕はあわてた。この電車に乗れなければ計画が崩れる。崩れるどころか通し列車が限られる水郡線を乗ろうとする以上、計画そのものが無理なものになってしまう。
               ──JRの改札口にある電光掲示は、列車入線時にすでに次の列車に表示が変わってしまうのはよくあることだ。
               僕はそれを信じ階段を駆け下りた。が、そこにはもう列車の姿すらなかった。遠く前方を目で追ってもすでに列車の形すら捉えられなかった。

               とにかく冷静になろう──。買ってきたパンを食べてしまうことにした。
               今日はやめて出直すことも一瞬考えたが、今まさに18きっぷに入鋏したところだ、その選択肢はない。現実的な選択肢を考えることにする。
               ひとつの方法は、常陸太田支線をあきらめること。水戸−郡山のみの乗りつぶしと考えるならば、水戸を9時台に出る郡山行きはこのあとの普通列車で行っても十分に間に合う。水戸駅で少し時間を持て余してしまうほどだ。
               そして携帯電話で調べた時間によるともうひとつの方法として、このあとの普通列車で土浦に向かい、あとから追いかけてくる特急に乗り換えると、水戸で当初の常陸太田行きに追いつけることがわかった。
               正直悩んだ。18きっぷは普通列車のみに乗車券として有効なため、特急に乗るには乗車券と特急券を丸まる用意する必要があるからだ。余計な出費がかかることに加え、それは18きっぷの旅としてその主旨はどうなのか。
               悩んだ結果、特急を選択した。水郡線に乗りに行く機会はそうは出ないだろうと思ったからだ。そしてそれがなければ、常陸太田支線だけを単独で乗りに行くことが絶対にないだろうと思えたのだ。常陸太田支線を含めたすべての水郡線に重きを置くべきではないか、と。

               かくして僕は、昨年車両をすべて一新した、真新しい車両のスーパーひたちから水戸駅のホームへと降り立った。


              予定外の列車、そして出費


               水郡線。
               まずは常陸太田の支線へ。朝の時間帯は水戸から常陸太田への直通列車がある。
               常陸太田まで水戸の郊外の雰囲気。列車は下り、朝の下り列車は混雑もなくのんびりしたムードで走る。
               とはいえ平坦な田園風景と、まるで高速道路のように車やトラックが行き交う大幹線道路、その周辺ばかりがにぎわうショッピングセンターの風景は別に楽しめるものではなかった。


              低気圧の予報に反して、ぽかぽかした日差しが車内に差し込む


               上菅谷から分岐して水戸から30分と少し。列車は支線の終点常陸太田に着いた。
               列車折り返しの時刻まで25分ほど。真新しい駅舎から外に出て少し散策してみた。
               そういや結局乗る機会なくなくなってしまった日立電鉄が同じ常陸太田に来ていた(こちらの駅名は常北太田駅だった)。遺構が残っているかもしれない。


              真新しく立て替えられた駅舎と水郡線の車両


              JR常陸太田駅からすぐの場所にある日立電鉄・常北太田駅跡


              少し歩くとレールの敷かれていたルートが鮮やかに残っていた


               折り返しの列車は水戸ゆきとなった。発車が近づくにつれ駅前ロータリーには車が立て続けに入ってくるようになった。みな駅まで車で送ってもらっているようだ。大きな国道、道路周辺の商業施設、車での駅への送迎、車社会なのだなと実感した。
               水戸ゆきは定刻に常陸太田を発車した。あまり目新しさのない風景の中を進み、右からの線路と合流し上菅谷駅に到着した。

               支線分岐駅の上菅谷では、下りの常陸太田ゆきが待っていた。
               日中の時間は常陸太田への支線はこの上菅谷での接続運転になる。この列車は僕がこれから乗る水戸からの郡山ゆきを待っているようだ。


              分岐の上菅谷駅


               僕が乗ってきた水戸ゆきが出て行ってしまうと駅は静かになった。常陸太田ゆきのエンジンがガラガラと音を立てているだけだ。
               駅の放送が郡山ゆきが常磐線遅延の接続を取ったため15分遅れて走っていると言った。
               僕は駅の改札を出て駅前に出てみた。古い駅舎の周りは道路がきれいに整備され、不釣合いにきれいだった。数分、あまり駅前から離れずに歩き回ってみたものの、目新しさもないので駅に戻って改札をくぐった。
               ホームで郡山ゆきを待っている人の半分くらいは18きっぷでの乗りつぶしじゃないかと思えた。常陸太田の駅でも見かけ、常陸太田ゆきから降り、折り返し列車に乗って上菅谷まで来た人たちだ。

               空模様がずいぶん暗くなってきた。風もずいぶん強くなってきた。天気予報が言っていた勢力の強い低気圧がいよいよせまってきたのか。なるべく天候の悪化が遅れて欲しいと祈った。
               そんななかきっちり15分遅れて郡山ゆきがやっていた。


              上菅谷駅の駅前


              雲行き怪し


              遅れて入ってきた郡山ゆき


               3両編成の列車はいちばん後ろの車両が常陸大子どまりだった。車内はそこそこの混雑だったので僕はしばらく立ったまま外を眺めていた。とはいえ4人掛けボックス席をひとりで占拠している箇所もあるので混んでいるとは言わないだろう。
               常陸大宮を過ぎるくらいまで変わり映えのしない景色が続いた。
               やがて下野宮あたりから車窓に久慈川が近づいてきて景色が変わり始めた。田園は減り、山が迫ってくるようになった。久慈川は川幅も大きく蛇行した。水郡線と付いたり離れたりして、ときどき鉄橋で川を渡った。
               列車は常陸大子に着いた。

               乗客の入れ替えがあった。降りた客もいるが乗ってくる客もいる。3両目に乗っていた客で前の車両に移った乗客もいたかもしれない。
               3両目の切り離し作業が始まった。遅延分を取り戻してしまうよう手際よく作業は進んだ。18きっぱーは列車を降りて切り離し作業の写真を撮っていた。
               常陸大子は水郡線の大きな駅のひとつでもあったので改札の外に出てみたい気持ちがあったけど、作業の手早さと切り離しが終わったらすぐに発車するという車内放送もあり、僕は缶コーヒーを買っただけで車内に戻った。


              なつかしのホウロウ製案内標と留置されたキハ


               2両になった郡山ゆきが常陸大子を出発した。
               いよいよ列車は県境を越える。

               水郡線は下野宮と矢祭山のあいだで茨城県から福島県へと入る。ここまで常陸なんとかという駅名が多かったが、ここから磐城なんとかという駅名が多くなる。
               ここまで車窓に寄り添ってきた久慈川は磐城棚倉で見えなくなった。
               僕は早起きのツケがこのあたりで現れてウトウトしはじめた。磐城塙、磐城棚倉、磐城石川など名のある駅に止まったのは目を開けてみた記憶があるものの、周辺の記憶はすっかりあいまいだった。
               列車は福島県に入ってから下り一辺倒になるかと思いきや、上り下りを繰り返しているようだった。上りに入るたびにエンジンの音がけたたましく響いているのがうつらうつらしながらも感じ取れた。

               気が付くと列車は川東駅に止まっていた。
               ずいぶん長い停車だった。
               しばらくすると放送で、列車行き違いをここで行う、発車は12時25分頃になるという。
               もともと15分ほど遅れてやってきた列車は、途中遅れを取り戻しながら10分未満になっていた。それがここにきて対向列車(臨時列車らしい)との待ち合わせのため止まる。時刻表では12時07分発だから、ここで20分近い遅れが生まれることになる。
               時刻表を見ると、その臨時列車も掲載してある。日によって時刻が変わる場合、それも時刻表に書かれているが、この郡山ゆきには何の記載もない。つまりはここでの列車交換が予定外だということだろうか。時刻表から追ってみる限り、ふたつ先の谷田川駅が交換駅に見える。


              臨時列車との列車交換待ち


              やっと現れた列車


               列車交換で気を揉んだのは、東北本線上り列車との接続だった。
               僕はこの列車で郡山に出たあと、13時20分発の東北本線上り黒磯ゆきに乗ろうと考えていた。この列車の郡山到着が12時33分だったので、接続時間を使って駅そばを食べようとしていた。果たしてどうなるか。
               しかしあまりの列車交換ののどかさが、そんなことに気を揉んだところで、間に合うものは間に合うし、間に合わないものは間に合わない、そう考えるしかないと思わせた。

               対向列車が現れて郡山ゆきも無事に発車した。
               もう郡山まで数駅、景色も次第に広く広がった。駅に停車するたび、乗客が乗り込むようになった。車内は郡山へ向かう利用客の路線という雰囲気に変わった。
               景色は田園が広がりやがて遠くに高い建物が見えてきた。車窓左手から東北本線と東北新幹線の高架が現れて、やがて合流した。
               列車は安積永盛に着き、ここからひと駅東北本線を走る。線路を横断し東北本線の下り線に入った。振動の少ない大きなレールのうえをキハE130は快走した。こんなに安定して高速で走れるのかと驚くほどだった。
               富士急行のカラーに化けた205系が留置されている郡山工場の脇を抜け、列車は郡山駅に到着した。
               ホームははずれのうえ東北本線のホームに切り欠きされた場所で、ずいぶん追いやられてるなと思った。
               同じホーム上にある跨線橋まで歩いていくと、これから乗ろうとする東北本線上り黒磯ゆきが止まっていた。まだ13時になっていない。そばは食べてこられるように思う。
               これから乗る列車を眺めたあと、一度改札口に向かった。


              郡山駅到着 水郡線完乗



              春の18きっぷ完了

              0
                 今回2枚も買った18きっぷ、本日使い切った。
                 爆弾低気圧の予報、気象庁は外出を控えろというものだから、最後は輪行ではなく乗り鉄だったけど。

                 2枚とはいえ、人と一緒に使ったのも多いので、自分で使ったのは結果5回分。イコール一枚分丸まるってことだね。

                 今日がもし朝から荒天だったら使い切れなかったかもしれない。
                 雨が降り出したのは夕方になってから。よかった。





                こころ旅の輪行袋

                0
                   火野正平氏が毎日毎日サイクリングをするNHKのテレビ番組。
                   また今週からはじまった。2011年の春からはじまって春、秋、春、秋と続いてもう3年目。よく続いているなぁ。
                   関口知宏氏がやった乗り鉄番組が、1年目に北海道から九州への一筆書ききっぷ、2年目にそのときに乗らなかった全路線を完乗という形で締めたから、この番組はこれまでに走らなかった都道府県をめぐって今年で締める、そんな構成なのかな。

                   前日サイクリングを終えた地点から翌日、輪行で移動してその日のサイクリング地点へ向かうというスタイルが定着している。したがって毎日輪行が登場する。
                   これまで氏は輪行袋にタイオガのコクーンを使っていたのだけど、今回からリンプロジェクトの輪行袋に変えたようだ。


                  こんなやつ(リンプロジェクトのページから)


                   派手な袋だ。
                   さすがに僕は使う気になれない派手さ。収納時の大きさもちょっと(僕の場合、走っている最中に荷物を運んでくれるスタッフがいるわけじゃないからね)。

                   輪行好きの僕としては輪行シーンは興味津々。輪行している場面を見ているだけで旅ごころがくすぐられる。





                  「どこから来たの?」という質問

                  0
                     サイクリング中に休憩をしていると声をかけられることがたびたびある。
                     それ自体いやなことではないし、僕だって大人なりの受け応えはする。
                     そのとき、決まって聞かれるのはこれだ。

                    「どこから来たの?」

                     声をかけられるときのほぼ大半、第一声がこれだと言ってもいい。

                     別にこれを聞かれることに困るわけでもない。僕だってふつうに事実として答えるだけだ。

                    「埼玉県の越谷です」

                     僕のサイクリングは多くが輪行サイクリングだ。朝、列車に乗り、走りたい土地まで赴き、自転車に乗る。
                     三浦、伊豆、房総、静岡、山梨、群馬、栃木、その他、などなど。日帰りサイクリングが大半だからそんなに遠くまでは行けないけれど、地元に近い場所で走っているわけでもない。

                     僕が答えを返すと、たいていこうなる。
                    「えっ!?そんなに遠いところから!自転車で?」

                     そりゃそうだよなぁ、ふつうの会話としてそうなるよなぁ。
                     すみませんごめんなさいそんな遠くから走ってきてるわけじゃありません。僕はそんなにすごく自転車に乗ることなんかできません……。

                     聞かれりゃちゃんと答えるので、伝わるかどうか疑問を持ちつつも説明するのだ。
                    「いや埼玉県から走ってきたわけじゃなく、途中まで電車に乗って……で、今日は伊東で電車を降りてそこから自転車で来ています」

                     ──あっ、意味通じてない。

                     ま、しょうがないよね。電車に自転車が乗っている図なんて想像もできないだろうし、ましてや輪行なるものなど知る機会もなかろうし。

                     そのあとも果たして理解できるものだろうかと思いながらも僕は頑張って説明を重ねる。
                     ──ふぅ。

                     相手の頭には?マークが飛び交っている。

                     別に他愛のない、あとに残るわけでもない会話なのだ、僕が埼玉県からはるばるの距離を走り通してきた人であっても、あるいは伊東の人間であっても、かまわないのだ、話がうまくつなげられるよう、そこは適当にはしょって上手いこと言やいいのだ。事実と異なる点があっても何ら会話に不都合が生じることもない。説明することがうんざりするほど面倒だというつもりもないけど、そこまで頑張って事実の裏付けがある説明をする必要もない──。

                     バカ正直というかなんというか……。

                     状況によっちゃ、せっかく話しかけてきた人が最後には薄気味悪がって自ら引いていったりしかねないだろうし。
                     僕は僕の話下手にうんざりしながら、これからも受け応えを繰り返す。


                    電池切れにはだいたい切れて使いものにならないころ気づく

                    0
                       文字がほとんど見えない。
                       斜めの微妙な角度から薄〜く反射するようにして読めるか読めないか。

                       いつの間にこんなに電池がなくなっていたのだ?
                       買ってきたときってモニター電池で動いていたんだっけ? それともシールかテープみたいなものが電池にはさまっていて、引き抜いてスタートだったっけ? たまごっちみたいに。

                       たまたまこのメーターが使うLR44が家にひとつあった。
                       交換。



                       なかなかボタン電池の手持ちって家にはないよなぁ。

                       半年くらいだったかな今回の電池は。
                       新しい電池はもう少し持ってくれるとうれしいかな。


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