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    • 2017.12.04 Monday
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    旧笹子峠 (2012-05-27)

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       青梅から柳沢峠を越えてきた僕は無事塩山の街の入口まで下ってきた。
       もともとはこのまま塩山駅に向かって輪行して帰るつもりでいたのだけど、思いのほか早く下ってこれて、この時点で13時前。
       ──もう少し回ってもいいのでは?
       と思った。

       輪行で出歩いているわけだから回り道をしたところで帰りは中央本線のどこかの駅。周辺の駅を思い浮かべる。
       甲府方面に向かうなら山梨市、石和などか。ほったらかし温泉?──いやいや今日はタオルを持ってきていない。それにここまでずいぶんひざに痛みを感じてしまっているから、温泉はまずいわな。
       逆方向は?勝沼、甲斐大和といったところ。そこから先は笹子越えになる。
       あ、笹子峠か──。

       思いついたのはもちろん国道20号の3kmにもおよぶ恐怖の笹子トンネルではない。旧甲州街道にある、旧笹子トンネルのほうだ。
       この旧笹子峠、去年の9月の台風以来通行止めになっている。
       聞くところに寄れば、一度は自転車で行きたい峠に入るらしい。自転車日本百名峠なるものがあるかどうか知らないけど(ちなみに井出孫六氏の日本百名峠では笹子峠は挙げられていない)、まあ多くのサイクリストがあそこはよかった、と挙げる場所らしい。
       通行止めからすでに半年以上。ずいぶん長い措置に、旧道だし管理が面倒くさくなってそのまま放置しているだけじゃないのか、などど勝手に思いをめぐらせてもいた。
       そしてしばらく前にたまたま、今回のサイクリングとはまったく関係なく、ゲートを突破して通過したという話をどこかで読んだ。
       であれば、旧笹子峠に行ってみようじゃないか。通れないならそこから戻ればいい。戻ったら甲斐大和の駅がある。運よく越えられれば笹子駅から輪行すればいい。

       もちろん時間が無尽蔵にあるわけじゃないからそれほど遠くない距離で走れる前提があれば、だ。僕はナビで旧笹子峠をセットする。結果、11kmと出た。ナビには通行止めは関係ないようだね。
       ──これなら大丈夫だな。行こう行こう。
       旧笹子峠をお勧めする雑誌か何かの記事で、景色・雰囲気も抜群で、傾斜も比較的緩やかなのでヒルクライム入門者にも最適──のような内容も読んでいた。
       傾斜も緩やかなんだったら柳沢峠のように苦しむこともないだろう。

       僕は「フルーツライン」という名の農道に進んだ。下調べのない場所なので、ナビの言うとおりに進む。

       ナビの言うこのフルーツライン、びっくりするような上りが現れる道だった。下りの先に向かってくるような上りが見えるジェットコースターのような道にはげんなりする。それが何度も現れる。
       たぶん、下りっぱなしの柳沢峠からの道で忘れてしまっていたのだろう、僕の体はどうにも疲れているようだ。距離は短いのにうまく上れない。ひざも痛い。淡々と国道20号へとショートカットする道だと思ったのだけど、甘いようだ。
       でも考えてみればそもそもこのあたり、笹子に向かえば上りなのだ。中央本線の下り電車は笹子トンネルを抜けると甲斐大和、勝沼ぶどう郷、そして塩山に向けてひたすら抑速ブレーキを使って下っていく。放っておくとどんどん加速してしまう下り区間だ。その逆ルートとなれば上り基調なのは必然だ。
       結構な斜度の上り坂のトンネルは正直つらかった。ほとんど車の走らない道だったというのがせめてもの救い。


      先に見えるジェットコースターのような上りはウンザリする


       勝沼ぶどう郷の駅を下に見る。もうここでやめて帰ろうかとも思う。
       でもなかなかこっちのほうまで来る機会もないわけだからもう少し行けるなら行ってみよう、距離もそんなにないことだし、とそのまま突き進む。
       下っちゃ上りを繰り返すフルーツラインに嫌気もさしてきたころ、国道20号に合流した。
       しばらく旧甲州街道の分岐まで国道20号を進む。今日久しぶりの大交通量だ。それでもこの区間は路側帯が広く走りやすくはある。
       とはいえ、道は完全な上りになった。フルーツラインに散々嫌気をさしておいてなんだけど、笹子トンネルに向かう国道20号には下りがない。ただひたすら上る。しかも楽ではない。
       ──10kmってこんなに長かったっけ。

       柳沢峠で食べたたぬきそばはたいした量じゃない。だから小腹もすいていた。
       それにボトルの中は柳沢峠で空にしてしまった。もともと塩山駅まで下ってそのまま輪行で帰るつもりだったから、飲み物を追加で買ってない。
       ──何か買おう。
       できればコンビニ。とはいえ柳沢峠を出てから国道411号、分岐してフルーツラインそして国道20号とまったくコンビニがない。
       これはコンビニもないかもしれないな……。
       自販機もそうそう見当たらないので、ともかく見つけた時点でドリンクだけでも入手することにした。あまりにも僕のペースがのろく、さくっと旧笹子峠にたどり着ける予感がしなかったからだ。

       自販機を見つけた。迷わず自転車を寄せ、スポーツドリンクを買う。たぶん何も手に入れられないだろうから、選択肢としてはスポーツドリンクにならざるを得ない。
       古風な建屋だ。塩、郵便、懐かしいホーローの看板を見る。


      塩、郵便


       いよいよ旧甲州街道の分岐を迎える。案内標識もありわかりやすい。ナビの残り距離数から見るに約6キロの上り坂だ。でも事前情報によれば傾斜はきつくない。気楽に上っていこう。
       国道20号から分かれると、やはりというか案の定、通行止めの看板が立つ。自、至──自は台風による土砂崩れ、至は未定。絶対に行政が放置しているだけだよな……。


      旧甲州街道、県道211号は通行止め


       旧街道は中央高速をくぐる。くぐるとぐんと斜度が上がる。一瞬かと思いきや、同じ勾配が続く。道はあっという間に中央高速よりも高い地点へ上った。
       ──えっ?何これ、ぜんぜん入門向けじゃないじゃないか。
       下調べがないので実際にどのくらいの勾配なのかはわからない。もしかすると僕の疲労が限界蓄積で、よりきつく感じたのかもしれない。じわりじわりと速度も落ち、やがてメーターはひと桁を表示する。

       にしてもゲートがなかなか現れない。あるいは本当はもう通行止めを解除しているんじゃないの?公開していないだけで……などとも思う。きつい坂にいじめられるとさまざまな身勝手を考える。
       沿道にはまだぽつりぽつりと人家や枝道もあるようなのだ。つまりはこれらがなくなってゲートと考えるのが妥当だろう。
       そしてゲートが現れる。


      ゲート登場


      抜けるならここですな


       もちろんゲート越えは問題ある行為(……)。
       土掘れを見る限り自転車はときおり通過しているんだろう。狭さ、急角度からしてオートバイは原付含め厳しいかな。
       ゲートを過ぎてもいたってふつう。交通の障害になるような箇所は見受けられない。
       ──なんだ、やっぱり道を開けたくないだけなのか?

       なかなか進めないきつい勾配をゆくと、鉄パイプのバリケードが現れた。
       その先を覗く。
       っと、こりゃひどい……。
       目の前に現れたのは道路としての実態もまったくないほどの崩落だ。


      続いてのバリケード


      そして崩落現場


       これはまったく回復の兆しも感じられない。これを見て通行止め期間が未定なのも大きくうなずいた。
       通行止めにし続けているのが行政の事情だと勝手に思い込んでいた自分を恥じる。

       とりあえずそばまで寄ってみる。
       ──どうするかな。
       歩くのもぎりぎりだ。もし残っている部分を切り崩してしまったら工事の方々に当然迷惑もかける。自分の生命もどうだ。落ちたら当分見つけてもらえないだろうな。
       ちょっとだけ足を踏み入れてみる。


      高所恐怖症にはあまりにも怖すぎる


       越えられそうな感じなのでゆっくり歩いて崩落現場を越えていく。僕にはかなりおそろしい。
       この状況だから、崩落の向こう側に工事車両つけるためには大月側から上がってくる必要あるはず。

       さてその崩落現場を過ぎるといたって順調に走れるようになった。しかし交通の遮断されている区間ゆえ、ガレや折れ枝がばらばらと路上に転がっている。
       しかし何より、勾配がきつい。
       事前情報で聞いていた、初心者向けだとか緩めの勾配って何なんだ。スピードメーターはひと桁表示、使っているギアから状況判断しても柳沢峠とまったく変わらない。

       おかげでえらく時間がかかった。
       ひざも痛い。
       坂の斜度なんて、感じる人次第だからなぁ。確かにこの坂をノーマルクランクでグイグイ上って行っちゃう人だっているだろうし。

       やがて旧笹子トンネルに到着した。


      塩山側


      大月側


       僕はすっかり満足した。
       あとは笹子駅へ向けて下ろう。

       笹子駅から輪行する。
       山あいの駅は雰囲気もいい。こういう駅は好きだ。
       駅員もいない駅だったけど、列車の時間が近づくとどこからともなく人が集まってきて、ホーム上は結構な乗客の数になった。


      笹子駅にて輪行


      静かな山あいで列車の到着を待つ


      青梅街道・柳沢峠 (2012-05-27)

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         まだ入梅までは時間がもらえそうだ。週末の天気を気にしつつ、やっぱり雨だとあきらめる時期が来る前にここぞとばかりに出かけるのだ。
         出かけた柳沢峠は国道411号青梅街道の奥多摩と山梨側の盆地を分ける峠。何年か前に一度訪れたことがある。

         距離が長くて場所によっては勾配も結構ある。だから僕などが一気に上りきれるわけもなく、時間を多めに見積もって早めに出て、走る距離もあまり長くならないように考えた。
         そんなわけでスタートはJR青梅線の青梅駅。
         休日おでかけパスを買ってきたので、終点の奥多摩駅まで行ってもよかったのだけど、中央線から直通の青梅行き電車はハイカーでいっぱい、終点の青梅駅で10両編成の電車から4両編成の奥多摩行きにほとんどの人が乗り換えるものだから、僕は奥多摩行きに乗ることはやめて、駅の階段を下りた。
         青梅どまりの電車を降り、僕と同じようにそのまま改札を抜けたのは数えるほどだった。


        今回のルート


         青梅の駅前で自転車を組み上げて8時。すでに日はずいぶん高くなっている。
         5月は紫外線の量も多くなっていると聞くし、今日も暑くなるのだろうか。


        日曜日だからか人影もまばらな青梅駅前


         青梅駅前を離れると、国道411号沿いに走った。
         以前、柳沢峠を越えたときは、多摩川の対岸をゆく吉野街道を通った。
         いつも、国道よりも県道、バイパスより旧道、など大きい道よりも小さい道、地元道を選択する癖がついているからなのだけど、「まあいちいち対岸に渡るのも面倒だし、このままでいいか」と国道411号を進んだ。ちなみに吉野街道は都道。
         国道411号の街並みは昔ながらといった感じで、かつて走ったときの記憶があまりない吉野街道より全然雰囲気がいい。
         そういえば青梅駅の通路に「昭和の街 青梅」とか書いてあったな。昭和風情の街並みを残すことが青梅の方向性のひとつなのかな。

         青梅街道、奥多摩といったこの周辺はロードのメッカだったりする。
         何台もの自転車とすれ違い、何台もの自転車に抜かれていく。坂もありトレーニングにはうってつけなんだろうね。
         僕はのんびり進む。青梅から先、まるで山岳路線にでも変わってしまったかのようなJR青梅線、オレンジ色の電車が急カーブに車輪をきしませながら走っていく様子が新緑のあいだから見え隠れする。上方のそんな光景を眺めながら進むのが僕にはいい。


        雰囲気一変のJR青梅線 列車の音が聞こえるたび足が止まる


         朝寝起きに惣菜パンをひとつ食べては来たのだけど、早くもお腹がすいてコンビニに立ち寄った。
         たぶん、ある地点を越えるとコンビニはまったくなくなってしまう、と思う。そう思うなら調べておけばいいのに、それもしていない。
         あんぱんと缶コーヒーを飲んだ。そうしているあいだにもそろいのウェアを着たロードが何組か通過する。本当に多いんだね。

         やっぱり5月は気持ちがいい。20度と少しの気温は走ると涼しく感じるし、湿度も低いから変に汗もかかない。
         僕も調子よく奥多摩駅前を過ぎ、小河地ダムも奥多摩湖も一気に走り抜け、道の駅たばやままで走った。


        水満々の奥多摩湖


        ここから山梨県丹波山村


         道の駅たばやまで休んでいると、路線バスが国道を走っていくのが見えた。バスは西東京バスのよう。
         確かにここは山梨県なのだけど、交通網的にも東京都側のほうがつながっているし、僕自身でもまだ奥多摩の延長のような印象がある。この先、これから向かう柳沢峠を越えると初めて山梨に来たんだなと思う。
         出発して、バス停を見るとやはり西東京バスだった。


        丹波山を走るバスは西東京バス


         さて柳沢峠へ向かうわけだが、前に走ったとき、行けども行けどもたどり着けない結果、ついに息絶えて立ち止まるということを繰り返したことを思い出し、今回はナビもあることだし目的地に柳沢峠を設定してみた。
         一本道だからルートはわかりきったものなのだけど、目的地までの距離が出る。これを見ながら意識とペースの配分をしようと考えてみた。われながらいいアイデア(たいしたアイデアではない……)。
         設定すると、出た距離は18km。
         さすがに一瞬引いた。そんなにあるのか……。

         まあでも慌てることはない。ゆっくり上るしかないのだから。まだ10時半だし。
         ここまでの上りでもきついと思う勾配はあった。でもあまり長く続くこともなかったが、ここからは長々と続く急勾配になる。
         あっというまにスピードメーターはひと桁を示す、試練だ……。

         それでも交通量はここまで来るとぐっと量が減るので助かる。多少ふらつこうが斜度を緩めるために道幅を多く使おうがそれほど問題にならない。
         みんな奥多摩周遊道路のほうに流れるのかな。さすがにここを越えて塩山、甲府に向かうことは遠く感じられる。

         そういえばこの道沿いにおいらん淵という有名な観光スポット(?)がある。
         前回、まったくその場所を見つけることができなかった。あまりに疲弊していたせいかとも思ったけどどうも違うみたい。今回もおいらん淵を見つけることはできなかった。
         まあただ本気で見つけようとしていないところからも、興味はないのだと思う、自分。

         しかし幾分道が変わっているような気がする。
         特に真新しいトンネルを見ると気づく。どんどんと新しく整備しているみたいだ。
         新しい道路は、道路建設技術の向上と自動車性能の向上から、直線的に道路が作られることが多い。かつては山道の代名詞と言えばつづら折だったけど、わざわざぐねぐねと折れ曲がった道で標高を稼いで行くことはない。山肌を掘削し、それでもまっすぐに貫けない場合は迷うことなくトンネルを掘る。道路は屈曲が減り、いちいち車がスピードを落とさなくて済むので渋滞も減る。しかし今まで2回3回と同じ区間を折り返して山を上っていたところを一直線で抜いてしまうようになったから、勾配がきつい。
         そんなわけで新しい区間が現れるとうんざりする。

         前回、上って行く先までしっかり見通せてしまったZ坂。「柳沢峠まで12km」などとご丁寧にも書いてあり、その結果うんざりさせられ心折れた場所のひとつだけど、新たなトンネルと橋によってこれもまたなくなっていた。


        Z坂は新しいトンネルと橋により、ひとカーブなくなっていた


        ちなみにこれが以前通ったときのZ坂('09年)


        同じ場所はこうなっていた


         きつい坂が続く。なかなかたどり着けない。短いスパンで見ればときおり斜度がゆるくなって体を休めるところはある。それでも一瞬でまたすぐに急な坂が迫り来る。全体スパンで見ると結構な勾配が続くことになる。
         ナビの残り距離が1kmを切り、周囲の景色がずいぶん開けてきた。もう少しでこの坂も終わるかと思うと気分的にも楽になる。景色が開けて現れた左の高い山が大菩薩峠だろうか。
         そしてやっと柳沢峠へ到着した。
         富士山が望める峠なのだけど、曇って見えない。
         上っている最中に空腹を感じていたので、650円というたぬきそばに魅力は感じなかったけどここで食べることにした。それもそうだ、12時なのだ。
         考えてみれば途中休憩した道の駅たばやまでは何も食べなかったから、朝のコンビニであんぱんひとつ食べただけだ。あとは家で食べた惣菜パン。ここで食べるべくして上ってきてしまったようなものだ。ここから塩山まで漕がずに行ける(これは本当に!)ことはわかっていたから選択肢として休まず下ってしまう手もあったけど、さすがに2-30分はかかると思うから、その時間に耐えられる空腹でもなさそうだし峠での食事を選択した。


        柳沢峠 残念ながら眺望が得られず


         そばを食べ終えて外に出ると止めてあるロードも増えていた。心拍がどうのとか高回転の維持がとか話している。やっぱりレースとかやる人はすごいなぁと感心しきり、鍵を外して出発の準備をした。
         走り始めてしまえば、塩山まで止まることなく下り続ける。平坦はほとんどなく自転車はどんどん加速する。だからといって年がら年中ブレーキを引いていなくちゃならない急坂でもないし急カーブでもない。楽に下り続けられるダウンヒルだ。
         峠を出た頃は受ける風が肌寒いほどだったけど、だんだんと温かみが増してくる。立ち止まるとジワッと汗が出てくる。
         下ることに精一杯でかつての記憶もあいまいだけど、塩山側の道路もどんどん新しい道に付け替えられているような気がする。真新しい舗装、真新しいトンネル、橋の欄干からはかつての経路だったのではないかと思しきひび割れた2車線の舗装路が覗いているところもある。

         塩山の街の入口で立ち止まった。
         もともと、下って塩山の駅に出て輪行して帰るつもりだった。国道411号をひたすら下れば塩山の駅に出られるのだけど、まだ13時前。少し寄り道してもいいかなと坂を完全に下りきってしまう前に立ち止まった。下りきってすぐに上り返すのは嫌だからね。

         よし、オプショナルツアーを始めよう。


        コメダ

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           コメダ珈琲店にモーニングを食べに行ってきた。
           すでに暑い。




          東武線の乗り継ぎにがっくり

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             きのうの帰りの輪行は、東武桐生線の終点赤城駅からだった。
             同じ東武線上にありながら、せんげん台まで2時間半。長かったなあ。

             もともと距離がある場所とはいえ、接続が悪かったり妙に鈍足だったり。小泉線と伊勢崎線の乗り継ぎ駅となる太田では到着の数分前に久喜行きの普通列車が出てしまい、次を待つこと25分。やっと現れた次の久喜行きは単線区間での数回の対向待ち、館林では6分だか8分だかの停車時間。こりゃ時間かかるって。
             せんげん台に着くまでのあいだ、同じ赤城方面からやってくる特急に2本も抜かれた。
             早く行きたきゃ特急に乗れ──そういうことなんだろうか。

             むかし、伊勢崎線にはA準急っていう太田まで速達で走る列車が1時間に1本あった。
             近年どんどんと停車駅の増えた今の特急りょうもうとほぼ同じ停車駅。
             まあ1時間に1本って今の普通列車の運用よりも圧倒的に本数が少ないわけだけど。でも単純ダイヤ比較だとどっちが早いんだろう。

             東武は伊勢崎線のA準急をなくし、日光線の快速を激減させた。長距離移動は特急で、の強い意図を感じさせるのはJR東海の静岡区間のようだ……。

            三境林道 (2012-05-21)

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               前々から行きたいと思っていた道があった。
               三境林道。読み方がよくわからないけど、近くにある山が三境(さんきょう)山というようなので、さんきょう林道なのだろう。

               以前、前日光基幹林道をめぐっていたとき、ちょうど足利に近い側の長石林道あたりを走っていたときだと思うが、どこかでの案内標識に桐生の梅田から渡良瀬川沿いの草木ダムへ抜けられるというのを見た記憶があったのだ。

               それ以来いつも興味はあって、調べると林道でつながっているらしいということはわかった。

               しかしいつも下調べに使う、laglonglabのルートラボでは地図上の道がつながっていない……。


              地図上の道はつながっていない(拡大しても現れない)


               それでも無理に草木ダムへ向けて引っ張ってみると、地図上には道路の描かれていない場所に幾重にもなるつづら折を経て結ばれるルートが描かれるのだ。


              道路の描画のないのを知りつつ、草木ダムへ引く


              するとつづら折の線が引かれる
              (どうしても柱戸林道が選択されてしまうので中間にポイントを一箇所置いた)


               ちなみにツーリングマップルでは「お勧めコース」とされる、紫色の帯で描かれている。


              ツーリングマップルではお勧めルートの扱い


               さてそんなわけで僕は東武伊勢崎線足利市駅まで輪行し、そこから走り始めた。
               まっすぐ桐生へ抜け、市街地の東側、桐生川に沿って上流へ向かった。

               基本的に上り基調だけど、その勾配がきつくなってきたころ、桐生川ダムとそのダム湖の梅田湖が現れる。


              桐生川をせき止める桐生川ダムと梅田湖


               前日光基幹林道めぐりに行くときはこの梅田湖に架かる橋を渡り東へと向かうが、今日は三境林道が目的なのでそのまま直進する。
               道路は県道337号。上藤生に向かっていく。


              なぜに県道番号が消されてる?


               途中、梅田ふるさとセンターという桐生市がやっている施設がある。そばがおいしいんでここで昼にしようかなとも思ったけど、なぜか桐生市街地のセブンイレブンで焼きそばパンを食べた。上がってきたら梅田ふるさとセンターはやっていなかった。休みだったのかな、虫の知らせがあったわけではないと思うけど、結果的に下で食べておいてよかった。

               その梅田ふるさとセンターを過ぎると道幅は急激に狭くなり、勾配も増した。
               明らかに車同士のすれ違いもできないほど。車で走るならすれ違いポイントを確認しながら走る必要がありそうだ。途中数台の車とすれ違ったけど、カーブの途中で出会い頭になったときは止まってすれ違った。

               道端に止められた4WDのステーションワゴンのかたわらに立っていた人が「こんにちはぁ」と声をかけてくる。林業関係者か行政の林道担当といったところか。とりあえずボタンダウンのシャツに作業系チノパンの風貌は市の職員なのかなと決め付ける。
               「どちらまで?」と市の職員氏。
               「林道を越えて草木ダムへ抜けたいと思っています」と僕。
               「大変な道だから気をつけてくださいね」と市の職員氏。
               大変って起伏?それとも道路状況?崩落しているとか?──
               「通れないってことはないんですよね?」と聞いてみる。
               「通れるんですけど、道がこうすごいんでね」
               こう、すごいっていうのがどうすごいのかよく飲み込めなかったのだけど、
               「行って越えられないと思ったらこっちに戻ってきますよ」
               と答えてその場を過ぎた。

               さていよいよ林道。
               地図では県道337号はさらに続くはずだが、道はこの分岐点で封鎖されていた。


              県道337号はユルいながらもバリ封鎖


              三境林道はどうやらこちらが起点


              林道の全体図


               期待の林道に入ってみる。
               先ほどの市の職員氏の口ぞえの先入観や、ときどき崩落で通行止めになっているような話も聞いたりしたものだからかなりひどい道を想像していたのだけど、意外にもこの道はなかなかの高規格道路と見た。先ほどの県道337号よりも道幅も広く舗装もいい。ガードレールも全般的に設置されよほど整備された道と言える。


              道幅ももともと広いがすれ違い退避箇所も用意されている立派な林道


               しかしよくよく道端を見てみると、崩落した石や岩、木の枝がそこかしこにふつうに落ちている。結構日常的なのかもしれない。それでも工事も入っていたりときちんと手をかけられている林道のようだ。


              さすがに落ちてきて直撃だと大ケガだなあ


              必要な箇所にはきちんと工事が入っている


               いよいよ中間地点、みどり市との市境に到着。ここを少し距離のあるトンネルで越える──これは林道の起点にあった地図を見て知った。
               トンネルの入口に着くとその立派さに驚かされる。なかは照明がないようで真っ暗だが、一直線のトンネルは出口までよく見える。


              立派なトンネルポータル


              扁額も立派でこれだけなら国道級だ


              ちなみにナビによるとここで標高820m、よく上ってきた(パチパチ)


              トンネル内も立派な舗装のうえ、すれ違い退避箇所まである


               てっきりこういった境界点を越えると下りに入ると思っていた。トンネルを越えると実際に下り坂がしばらくあったわけだけど、そのあと上り返すことになる。上り返しというよりも更なる上りと言ってもいいほどしっかり上るので、ペース配分をしくじったと思う(トンネルをピークと考えていたもので)。
               そして現れるべくして現れたダート。


              やっぱりこれがないと林道としては──とまでは言わないが、心のどこかで期待している


              大粒の砂利も結構浮いていてすべるので気を使いつつ


               まあダートは100mあるかないか、まったく気にするほどではない。

               木々のすき間からはるか眼下に草木湖が見えた。そこからは道も一気に下り坂になり、あっという間に下り切った。草木湖を周回する県道343号につきあたり、ここが三境林道の終点。


              道の途中から目に留まった草木湖、赤い橋はわたらせ渓谷鉄道


              坂を一気に下ると一瞬にして湖面レベル


              そしてここが林道の終点


               これにて林道めぐりは終了。
               草木湖を周回しダムの橋を渡ってあとは渡良瀬川に沿って下っていく。東武桐生線の終点、赤城駅に出て輪行した。


              草木ダムの上を行く橋


              大きなダム湖、奥の赤い鮮やかな橋は上からも見えたわたらせ渓谷鉄道の鉄橋



              まさしの餃子 (2012-05-19)

              0
                 宇都宮餃子である。
                 僕はまさし(漢字では正嗣と書く)が好きだ。

                 菩提寺がさくら市にあることから、墓参りのときには冷凍餃子を買って帰ってくることもあるけれど、やっぱりお店で食べるのもいい。

                 実はいつも冷凍餃子を買っている氏家店(さくら市)では店で食べたことがまだない。これまで食べているのは市内の駒生店が多い。
                 でも店内で出される餃子は氏家店のほうがうまい、と聞いた。もちろん話半分で聞いたけれど、まぁこれをネタにサイクリングに出かけるのもいいだろう。

                 残念ながらまさしは餃子しか提供されない。餃子専門店だからと言えばそれまでだけどライスもない。ビールもない(アルコールはなくてもいいけど)。
                 さすがにサイクリング後の空腹にはライスも欲しいなぁと思うけれど仕方がない。
                 焼2水1──注文が運ばれてきたのを見てちょっと後悔。一人前6個、さすがに多かった……。

                 でも、何とか食べられるもの。
                 満腹でまったく動く気力のない体を1キロだけ奮い立たせて氏家駅へ。即座に輪行、帰還。


                JR烏山線の鴻野山駅からさくら市へ抜ける小さな山里のなかの道



                ハブグリスアップ

                0
                   きのう、輪行時に前輪を持ったらハブにゴリゴリ感。
                   グリス切れかな──と思い、日曜昼下がりからグリスアップをする。




                  前輪ハブをばらす


                   グリスアップは嫌い。手がべとべとするから(そりゃそうだ)。

                   後輪はとりあえず大丈夫かな、と楽観的に考え、前輪だけ。あ〜めんどくさい。

                  バーテープを替える

                  0
                     ずっと前から千切れていた箇所があったバーテープ。下ハン部分だし気にならないからまいっか機会あるときで、と放置すること数ヶ月、さすがに放置しすぎだろと思っていたところに、ちょうどサイクリング時どしゃ降り雷雨に見舞われ(これは本当にひどい思いをした)、バーテープとクッションに含んだ水分が気持ち悪くなってしまったんでさすがに手をつけるか、と重い腰を上げた。

                     買い置きはしてあったのだ。
                     今回も同じDedaのミストラル。


                    買い置きのDedaバーテープ


                     まずはこれまでつけていたテープを剥がしたんだけど、テープ残りひどいっ……。


                    クッション部が剥がれず残る


                     前に同じDedaのソフトバーテープ使ってたこともあった。そのときはこんな事態にならなかったんだけどなぁ。
                     ミストラルの場合、クッション部とテープ部が別の基材でできているからだろうか。

                     がんばって剥がし終えたら巻く。


                    左完成


                     僕は上巻き派なのでハンドルセンターからエンドに向かって巻く。
                     左が巻き終えたほう、右がこれまでのほう。

                     左右比べてみてもそう、あまり汚れが目立たないんだよねこのテープ。だから替えどきを見失う。

                     右も巻く。


                    完成


                     面倒だから隠しテープも使わないんで、最初から用意されている隠しテープ用切れ端もあまる。


                    バーテープ交換の終宴後


                     あ、もちろんエンドキャップは使うんだけど。

                     終了。

                    埼大通り

                    0
                       北浦和駅西口から西へ、所沢へ向かう道路。
                       できるのかできないのか知らないけど、新浦和橋を通るバイパスが開通するまでは少なくとも国道463号の冠がつき、新大宮バイパスの先にある埼玉大学までのあいだを「埼大通り」、その先所沢までの動脈道路の区間を「浦所(うらとこ)バイパス」なんて呼んだりする。

                       もちろん交通量は多く、大型車も結構な割合を占めるんであまり好き好んで走りたくない道路、しかしながら荒川よりも西へ向かうときには荒川を越えられる道路の少なさゆえ、どうしても選択肢のひとつにする道路だったりする。

                       で、北浦和の駅前から埼大通りに入ってみた。


                      路肩に引かれた自転車レーン


                       おおぉっ!自転車レーンだ。
                       しかも進行方向まできちんと示されている!


                      進路を示す矢印


                       すごい。
                       走りやすいのもあるし、それより驚いたのはこれがあることで、市民多くの自転車が車道を走っているんだ。意識的に車道に出ているようで、歩道を走る人はいない。
                       さらに矢印のペイントのおかげなんだと思うけど、逆走もいない。この自転車レーンのあるあいだ、一度も逆送自転車と鉢合わせになることがなかった。


                      子供載せのママチャリお母さんも迷うことなく車道を走った


                       これ、きっとこのペイントだけでこの効果だと思うんだ。
                       無理にガードレールや植え込みで仕切られた自転車専用レーンなんていらない。これで十分。逆に目に付くぶん、そして守るべきことがシンプルに書かれていることで意識付けになるんだろうね。

                       まだ1km少しくらいしかなかったかな……でもぜんぜんいい。もっとこの先伸びるといい。
                       自転車レーンのなくなった新大宮バイパスとの交差点あたりは大型車がすれすれで正直怖かったよ。でも、スーツ着たママチャリのサラリーマンも車道左側走ってた。そういうことだ。

                      最近のサイクリング

                      0
                         もう自宅の近所をふらっと走るってこと、少なくなったなあ。
                         時間の取れない日、それでも自転車に乗ろうかと思ったときや、夜、少し乗ってみようかなと思ったときくらい。
                         さすがに飽きているんだと思う。
                         よく「見慣れた景色でも四季折々で違って感じられる」なんてきれいな語られ方をすることもあるけど、あえて走ることの原動力にはなりづらい。

                         ここ最近は輪行でどこかに行って走ってまた輪行で帰ってくることがほとんど。あとときどき車も使うけれど。
                         片道輪行(行きか帰りだけに輪行を使う)の場合は家から出発して輪行で帰る。ひたすら家から遠い方向へ走って、鉄道に乗る。
                         かつては朝輪行で出かけて家に向かって走るっていうサイクリングをしたことあるけど、今じゃまったくしないなあ。
                         たぶん家からどこかへと向かうほうが旅心を掻き立てるんだと思う。


                        お出かけして輪行で帰る

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