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    • 2017.12.04 Monday
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    フリーペーパー「potter」

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      静岡にこんなフリーペーパーがあるらしい。
      「CYCLE TRIP potter」


      輪行スタイルのサイクリング中心の内容構成で、静岡県内の自転車店、書店、飲食店やカフェなどで設置・配布しているよう。
      PDFで創刊準備号を見ることができたけど、なんだか楽しそうだぞ。

      こういうの、土地土地のものになる(広告が地元の内容になるから当然だよね)のはそりゃそうなんだけど、サイクリングに出かける先の情報収集として違う土地にあるといいのにな。
      僕も埼玉県内のものが配布されていてもあまり興味が湧かないけど(もらって読むとは思うけどね)、それこそ房総だとか三浦、伊豆、静岡、エトセトラエトセトラ……それを読んだら絶対出かけて行きたい気持ちになるだろうな。
      矛盾だなあ。
      ──僕だけかもしれないが。そういうニーズは。

      自転車を扱うフリーペーパーはいくつかあるようだけど、これはテーマがいいなあ。僕にぴったりだ。

      http://ct-potter.jugem.jp/

      下妻から下館へ

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        寒い寒い寒い寒い、と言っている。
        気持ちだけは前向きに、天気も晴れだし、よし今週末は自転車に乗ろうと意気込んで、朝から日中出かける行き先も考えていたのに、寒い寒い寒い寒いと言ってなかなか出発できない。予想よりもずっと気温が上がってこないよ、と誰にも聞こえない心の声が邪魔をしていた。

        きょうは下妻から下館に向けて走りましょう。
        関東鉄道常総線にできるだけ沿いながら、沿線の素朴な風景でも堪能できれば、と思う。

        関鉄沿線には何度か来たことがあるのだけど、下妻の駅に立ち寄ったのは初めてだった。
        素朴だったり味わいがあったりする駅舎が多い関鉄のなかで、またずいぶんと事務的な印象の駅舎だ。
        大通りもなくこじんまりとした駅前ロータリー。東西と南北に貫く国道沿いが妙に発展した下妻市から考えると市の中心駅とは思えない小ささだ。
        きょうはここから出発。


        ちょっと事務的な感じの下妻駅の駅舎



        改札口からホームを覗いてみた

        ──実はと言うと、本当はここ下妻から真壁にでも抜け、筑波山をまたいで石岡に出ようかと考えていた。それが朝のコースだった。
        それなのに朝、からだがなかなか出発してくれず自宅の越谷を出たときにはすでに10時過ぎ。ここ下妻駅に着いてもう13時近くなってしまっていた。加えてここまで走ってくるうちに何だかあっという間にくたびれてしまって、時間的に石岡に15時の電車に間に合わそうと言う気力がなくなってしまったのだ。
        だめだなあ……。
        下妻の町に入るころに時間を計算し始め、あれあれあれ?と思う。駅に着くころにはすでに行き先を変えることを決めていた。
        ま、寒いしね。
        (だめだなあ……。)

        さあ、線路に沿って出発。
        走っているとときおり関鉄のキハがやってくる。


        空は青い 一両の列車はのどかにゆく

        下妻からほんの少しの間線路沿いを走っていたのだけれど、そのうち道が見つけられなくなり、平行する県道357号線をゆく。県道とは言ってもさらに平行する国道294号の旧道で、現在の国道がバイパスとして完成した際に県道に格下げになった道だ。なので道幅が狭い割りに交通量が多く、大型車も頻繁に抜かしていくことからあまり楽しくはない。
        騰波ノ江(とばのえ:読めないなあ)の駅の入口を見つけたので立ち寄ってみることにした。

        ぽつんと瓦屋根の駅舎が。
        床屋のくるくるがあるのは駅前すぐに床屋があるから。それ以外は何もない。駅舎からおじさんが出てきてかたわらにあるトイレに用を足しに行った。
        いい雰囲気だ。僕も自転車をいったん止めて用もないのに駅舎の待合ベンチに腰を下ろしてみた。
        帰ってから知ったが、関東の駅百選に選ばれた駅だそうだ。

        列車はしばらく来ない。僕は席を立ち再び自転車に乗る。
        線路沿いに向かう細い小道を見つけたので行ってみることにする。


        静かでひと気もほとんどないとばのえ駅



        小道へ向かう入口 トマレ チウイ

        すぐに突き当たる線路に近い小道をあみだくじのようにすすむ。
        途中多くの人数で保線作業をやっていた。線路際には真新しい枕木が置かれ、交換して路盤整備をしているのだろうか。列車が行きかう合間を縫っての作業なのか、大変だ。

        線路沿いを流していると踏切が鳴る。
        ああまたやってくるなあと線路の遠くを眺めていると、いつも走る関鉄の車両の塗装とは違うタラコ色のキハが目に写った。僕は嬉しくなって自転車を放り出すように飛び降りカメラを構えた。旧国鉄の車両で、川越線なんかを走っていたものだ。いち時期は関鉄カラーに塗られてもいたけど、ここ数年旧国鉄のカラーを身にまとっている。

        古い車両とはいえノロノロ走っているわけではない。さっさと僕の前を通り過ぎて行ってしまった。


        旧国鉄キハ30だった101型

        あみだくじを続けているうちに次の駅黒子に着いた。またここでも自転車を下りていちいち立ち寄ってみる。
        ここの駅舎もまた真新しい。立て替えられた当初から無人駅の想定だったのだろう、駅業務を行えるような建屋にはなっていなかった。駅舎が新たに建て替えられてしまったおかげで、周辺の昭和時代の面影を色濃く残す家や商店から駅舎だけがいびつに一歩抜け出してしまったようだ。


        真新しい駅舎と古くからある商店 駅前ロータリーの異色コントラスト

        平行して走っている県道357号がまた鉄道のそばにやっていた。
        ここからはまたこの県道に乗っていく。
        関鉄常総線は下館までの間にあとひと駅あるが、少し西に回り込んでいってしまうのでパス。この県道357号をそのまま走っていれば下館の駅前にそのまま着けることを確認したので、県道で出発する。

        ひざが痛くなってきた。
        最近寒いを理由に乗らない機会が減っているからかなあ。脚がきれいに動かないのだろうか。
        寒さと風で体が動かないのかな。

        県道は駅前にそのまま入っていく。
        もともとは国道としてそうだったのだろうけど、バイパスができて駅から少し離れた西側でJR水戸線をオーバークロスしていく。
        ──ここ、通ったことあったかな。
        どうも定かではないのだけどここと同じ道の構成を通った記憶の断片が記憶の片隅から出てきたのだ。
        でも違うかもしれない。同じような道路構造が、同じJR水戸線で岩瀬や結城でも見たことがあるような気がする。

        バイパスでできた国道を直進で横断し町中へ入っていく。
        ちらほらと大きなショッピングセンターのビルも現れたり県道周辺はにわかに町の様相を呈してきた。
        そのまま進むと線路にぶつかった。ここが駅だった。
        ここで終わり。──と思ったが、県道でそのまま行き着いた南側の出入口はどうやら関東鉄道がやっている駅のようだ。
        僕はここからJRで輪行して帰るから、しょうがないなと北口へ回り込む。
        手近な踏切を渡る。
        大きな踏切だ。何しろJR水戸線と関東鉄道常総線、それから真岡鉄道の三路線が集まる駅なのだ。踏切を渡りながら線路の複雑な配線を眺めた。

        そして北口に到着。きょうはここで終わりとしよう。そういえばきょうはまだ昼食をいっさい食べていなかった。何か食べようか。駅前の大きなビルの周辺に少し目を凝らしてみたが、食べ物屋があるのかないのかよくわからなかった。JR水戸線の時間まで15分程度なのであきらめることにし、あわただしく自転車をパッキングして駅横にあったNEWDAYSでおにぎりを買った。

        早く暖かくならないかな。


        南口 関東鉄道の文字が刻まれている



        踏切から見た複雑な配線 三路線が交わるターミナルで



        北口 JRの文字 何のことはない改札内は互いに行き来可能だった



        思い返せば今年に入って初めての輪行だ



        きょうのコース


        寒い長期予報

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          東京でも零下。もっとも越谷はしょっちゅう零下だけど。なんでもきょうはいちばんの寒さだったらしい。
          ここのところ毎日、「この冬いちばんの寒さ」のニュース。日々寒さを更新して言っているということだね。

          3ヶ月予報が出ていた。
          4月までどうやら寒い日が多い。
          寒いのは苦手だ。大嫌い。体も動かなくなるし、思考も鈍くなる。
          どうやら僕は人よりも寒さに弱いみたい。冬眠したいなあ。

          寒いと自転車もチョイ乗りばかり。なかなか出かけようと重い腰が上がらない。4月までそんな状況になってしまうのか。
          自分のお出かけ心を奮い立たせるためにも、春の18きっぷでも買ってお出かけ強制しようかな。

          ヒラメポンプヘッド

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            昨年末、これまでずっと使っていたフロアポンプが壊れてしまったので新しく買ってきた。

            壊れてしまったフロアポンプは確か千五百円くらいで買ってきた安物で、高圧が入れにくいにもかかわらずもう何年も使い続けていたんだ。
            あるとき、ポンプヘッドのゴムパッキンが劣化してしまったのか、6気圧も入れるとバルブから勢いよくはじけ飛んでしまうようになる。さすがに困って、でもポンプ自体はまだ使えるしなとポンプヘッドを物色し始めた。
            でもなかなかポンプヘッドだけを部品供給しているところは少なく、当然いま持っているポンプは部品単体など扱っていないようだし(それ以前にメーカーもよくわからない)、トピークあたりが自社製品のポンプ向けにかろうじて部品供給をしているようではあった。
            そんななか目に付いたのがヒラメというポンプヘッド。
            フロアポンプの製品があってその部品というものではなく、ポンプヘッド単体で売られている製品。そんなものがあるのかと思い驚きつつ、トピークの部品より倍ほどもする値段だったけれど、結局これを買った(僕にしては高いものに手を出すというのは実に珍しい)。当時、確か前橋のタキザワの通販で買って2千円台後半だったように思う。
            結果、安物ポンプにはそれ本体の倍近くの値段のポンプヘッドが付いたわけ。

            最初は構造も使い方もよくわからなくて試行錯誤したけど(何しろ説明書もちょこっとしか書いていないので何がなにやら……)、結果使い慣れて何年にもなった。
            そう、思い起こせばヘッドをヒラメに変えてから、バルブの損傷をしなくなったように思う。バルブコアを折ってしまうとか、バルブの付け根に穴を開けてでパンクさせるとか。

            新しいポンプはGIYO。これまたタキザワで買ってきた。
            しばらくそのまま使っていたんだけど、ふと思う。
            ──これ、またバルブの損傷させちゃうんじゃなイカ。
            GIYOのポンプに付いていたポンプヘッドが使い慣れないせいか、加えてバルブコアを押すレバーがまた硬いもんだから、ポンプヘッドの付けはずし、レバーの起こし倒しをするときにどうしてもバルブをこじってしまうんだよね。ずいぶん意識してやってみたんだけど、ダメ。
            長く使えば慣れるかな、なんて思いながら使っていたけれど、ぜんぜんうまく使えるようにならないのであきらめた。
            古いポンプを捨てるときにはずしてしまっておいたヒラメをまた引っ張り出す。



            もともとのポンプヘッドを外してヒラメをつけた、の図


            快適になったよ(笑)。
            ヒラメのパッキンも劣化するので定期的に交換しなくちゃならないみたいなんだけど、少なくとも数年使っている今段階は平気。
            ちなみに僕のヒラメは「縦型」といわれるもの。使っている人が多いのは「横型」っていうタイプなのかな。千円くらい縦型のほうが安い。

            冬のサイクリングと写真

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              サイクリング中の写真というのはどうしても目的地や休憩での写真が多くなってしまう。
              走っている最中に思わず見とれる風景や、そこを走っていること自体が気持ちのいい道などがあってもいちいち足を止めてみることはあまりない。
              ──走っていること自体がいいという道や溶け込んでいる景色の場合には、止まること自体が相反する行動になってしまうし。

              どうしても自転車で出かけていると、止まってしまうことがもったいない、時間がかかる、予定の場所まで早く行きたいなどといった欲求が働いてしまうのは僕だけではないでしょう。
              赤信号で足を止められたときに、
              「あ〜さっきの風景、やっぱりカメラに収めておけばよかったな」
              などと思うことは一日に一度どころではない。
              頭のなかが暇だったりすると、撮ってきた写真をスライドショーで見ているときに、その「さっき」の写真が現れる絵まで妄想したり。
              ──後悔の念が大きくなるわけだ。

              できる限りカメラを取り出しやすいようにとサイクルウェアの背中のポケットに入れているのだけど、冬になるとさらに面倒になり写真を撮る機会が減っているよう。
              冬は手袋をしているからだね。
              自転車のウェアやアクセサリーって滑り止めの加工が随所に施されていて、自転車を漕ぐという運動でウェアがずれてくることを防いだり、操作系各所のタッチで滑ることを防ぐようになっている。
              結果、手袋をした状態というのは背中のポケットに手を入れて何かを取り出そうという行為にまったくもって向いていない。滑り止めと滑り止めが干渉したら、それはもう子供がかんしゃくを起こしそうなくらい苛立つ。
              背中の荷物は手袋を外して取る必要がある。当然。
              そうなると今度は再び手袋をはめる手間というのが頭をよぎる。

              もう冬のサイクリングでわざわざ足を止めて写真なんか撮ろうって思わなくなってしまう構図ができあがるわけで。
              まぁ何とももったいないことをしているようであり。
              ハイカーがその山歩きの最中に、道端で見かけた花の写真をつど収めていく、なんてことの真似ごとにあこがれても、程遠いのである。

              輪行講座

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                阿佐ヶ谷の有名自転車店「フレンド商会」(超有名店ですね、行ったことないですが)で、輪行講座というのをやるらしい。
                サイクルベースあさひでもやっているのをよく見かけるけれど、これまた満員御礼続出みたいだ。
                こういうふうにパッキングするんですよ、着いたらこういうふうに組み立てて輪行袋はしまうんですよ、と教えていただけるのは確かにそうはない機会だとは思うけれど……。

                輪行って、ようは自転車をそのまま交通機関に乗せられちゃかなわないから、ばらして袋詰めしておくれよって言われているだけのこと、目の前にある輪行袋に対してどうやって自転車を収めればよいのかって考えながらやってみればできてしまうことではないのかな──って言い過ぎだろか。
                自転車が入る前提で作られている輪行袋であれば、まず間違いなく入る(対象自転車を間違えていない限り……ロードに小径車用の輪行袋とか、大きなMTBに対しロード用とか)保証はあると思うのだけど、教わらなくちゃならないのかな。
                パンク修理とかそもそものタイヤの脱着とかといったコツや経験が必要なことだったら一度教わるという価値は感じるけど、まるでキャットアイのメーター買ってつけてみたけどその使い方の講習会を……っていうのに近いように思う。
                ランドナーの「ヘッド抜き輪行」なんかに比べたらいまのスポーツ自転車はタイヤの脱着さえできれば可能なものだし、タイヤの脱着は輪行パッキングができるできないということとは別のスキルだと思うし。
                オストリッチ製の輪行袋のパッキング方法でエンド金具なるものを使うのが、昨今の輪行パッキングを難しくしていると思う側面もあるけれど(しかも自転車店での販売シェアは圧倒的にオストリッチ製のようだし)。
                輪行袋をお持ちの方で自分でやってみる自信がないという方、ぜひ一度説明を読みつつ自分の力でやってみてください。絶対にできますから。

                そしてこのフレンド商会さんでの輪行講座、2時間で6千円なり(会員様は3千円)だそうだ。


                ツーリングマップルのコメント

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                  この間の西伊豆を訪れた際に、事前に手持ちのツーリングマップルを使ってコースを考えていた。

                  ちょうど大瀬崎から三津にかけてページの切れ目だったこともあり、複数ページにまたがっていることにも寄るんだけど……。
                  ──ページによってコメントが違う!!


                  「富士山が見事」なコース



                  「海が大好きな人意外は峠越えが無難」な道だと


                  県道17号そのものはツーリングマップルオススメの紫色の色塗りがされている。
                  ──迷うことなく海岸沿いを行く道を選択したわけだけど。

                  西伊豆ひとかじり

                  0

                    今回のコース



                    ずっと前からサイクリングで行ってみたいと思っていた西伊豆。
                    リアス式海岸に点在する町々。高速道路もなければ大きな国道も通わないそこは当然鉄道もまったく通じていないため、輪行でアプローチするのも簡単ではない。車でのアプローチの手もあるが、どこかを基点にそこへまた戻ってくるコースを作るには規模が大き過ぎる。
                    やっぱり輪行で出向き、途中一泊して走るのに適しているだろうな。

                    そんなところへ熱海で済ませる用事ができた。
                    用事は朝方に済ませられるうえ、妻も「行ってもいいなぁ」などと言う。これはほんの少しでも西伊豆を走ることのできるチャンスではないか──僕は勝手に妄想が広がり、ツーリングマップルを広げた。自転車の僕を落とし車を進めてもらい、また拾ってもらえばいいのだ。

                    車が土肥(とい)港に着いたのは11時前。
                    雲が多く、ときおりすき間の青空から日差しが差し込むとき以外は少し肌寒い。
                    僕は自転車を下ろし、車のハンドルを妻に託す。


                    冬だからか人気もまばら@土肥の港


                    海岸線をゆく県道17号を北上する。
                    土肥の中心街を離れると、坂で高度を徐々に上げていく。カーブはリアス式海岸の地形による感じで、峠のように高度を稼ぐつづら折れはない。道が大きく回りこむとさっきの土肥の町が小さくなって見えた。

                    伊豆の海岸線はどこもこんな感じの道だ。
                    入り江に港ができ、町が広がる。町と町を結ぶ道路は町中に入ると高度を下げ、町と町を結ぶ間はリアス式の断崖絶壁海岸を避けるように高いところを通る。沿岸道路がずっと低地をゆく房総半島の道とは趣が違う。
                    東岸も西岸も道路の形状としては同じようなものだが、車の交通量は圧倒的に東岸が多い。こちらの西岸は同じ地形の作りながらも車には気を使わなくていい。加えて車が来ないことで静かだ。こんなに高いところでも波の音まで聞こえるほどかと思う。ただしときおり走ってくる車のスピードは全般的に速い。カーブで見通しも悪い箇所もあったりするので目立つ格好をして自転車に乗ったほうがいいかもしれない。

                    あれほど寒い寒いと思っていたけれど、坂を登っているうちに案の定汗が出てきた。しばらくは日も出て体感的にも暖かかったようだ。
                    駿河湾を介して向こう側に富士、由比、清水の町が見える。突端は三保の松原だろう。そしてこんもりと盛り上がった森の丘陵部は日本平だろう。
                    道は下り坂になる。戸田(へだ)の町が近いのだ。また日がかげってしまった。途端に汗が冷え始める。寒い。


                    県道17号と富士山@戸田の少し南


                    漁港の前に広がる海産物の食事処やひもの屋の前を通過する。
                    妻は戸田で温泉の公衆浴場に入るといっていた。ここまでの県道17号の良さにすっかり感化されてしまった僕はもっと走りたい。とりあえずそのまま海岸線を北上し大瀬崎に向かうとメールを入れた。


                    町中をゆく県道17号/やっぱり西伊豆といえば東海バスだよね@戸田


                    しかしこの県道17号というのはなんて素敵な道なのだろう。
                    車では何度か走ったことがある。が、やっぱり自転車で走らないとわからないことってあるものだ。何が素晴らしいのか……、土肥から走ってくる最中もずっと高揚感に包まれていた。少なくとも車でドライブしたときは特に改めて感じたこともなかった。何だろう、とても不思議だ。


                    幾重にも張り出したリアス式海岸の断崖



                    ゆるいカーブと坂を交えながら進んでいく


                    やがて伊豆半島の左上、大瀬崎に着く。
                    駿河湾に張り出した岬の突端へは降りず、県道に案内のあったビューポイントから駿河湾を眺めた。
                    ここは駿河湾越しに大きく富士山を眺められるのに……残念なことにこれまで見えていた富士山はすっかり雲に隠れてしまった。
                    ちょうどひと休みしていたサイクリストと会話を交わした。この先はもう平坦だという。確かにここまでは登りか下りかしかない坂道だらけのコースだったけれど、どうやら海面レベルまで下がって平坦になるようだ。
                    これから修善寺まで向かうのだが一緒に走らないかと言ってくれた。三津(みと)から長岡に抜け修善寺まで走るという。三津まではコースも同じなのでぜひご一緒したかったけど、妻が車で追走中であり残念ながらお見送りすることにした。

                    しばらく休憩をしていると温泉から上がった妻が戸田を出て大瀬崎へ向かって出発したと連絡が入った。
                    じゃあ三津まで走ろうと返信を入れ出発。場所だけ決めていれば先ほどの声をかけてもらったサイクリストの方とご一緒できたなと思ったが仕方ない。途中でいちいち止まってメールや電話をやっても悪いだろうから結果やむなしと言ったところだ。

                    県道17号は海面レベルまで一気に高度を下げた。
                    高みから駿河湾を眺めるコースもいいが、こう海のまぎわを走っていくのも悪くない。下ってから三津まで、町が延々連なっていた。そして西浦みかんの看板。その名前を見ることは頻繁にあったのだけど、ここ西伊豆のみかんだったとは知らなかった。
                    やがてどこから集まってきたのか交通量が増える。各方向から車が集まる交差点にたどり着くと、これまで走ってきた県道17号が終わった。進む道は国道414号となる。ここ沼津市側がこの県道17号の起点だったようだ。そしてきょう走り始めた土肥側が終点。とても楽しい道だった。


                    残念なことに富士山は雲に隠れてしまった@大瀬崎



                    波打ち際をゆく県道17号


                    妻の運転する車と合流し、助手席に落ち着いてもまだきょうのコースを走った高揚感が冷めない。
                    土肥から沼津までの西伊豆のほんの一部をひとかじりしたに過ぎないから、余計に西伊豆を丸かじりしたくなった。やっぱり下田から松崎、宇久須、さらにはきょうの土肥、戸田と回って沼津に抜けるコースをゆっくりじっくり走りたい。約130キロは一日で走れる距離ではあるけれど前後の輪行の時間や立ち止まりたいところで立ち止まれる余裕を残すと考えるとやっぱり一泊になるだろうなぁ……。暖かいからいつの季節でも走れるかもしれない。絶対いつか走ってみたい、とつくづく思った。

                    wiggleでお買い物

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                      正月、だらだらと起きだして年賀状でも取りに行こうかと郵便受けに向かうと、年末に頼んでいたwiggleの商品が新聞受けに入っていた。
                      12/26にポチッとして1/2に届いていたので、7日間で来たことになる。
                      お正月を考えると、国内通販よりもよっぽど早いかも。


                      wiggleのお届けもの


                      今回は手袋その他を買ったのだけど、ポンドで買った。
                      これまで円で買っていたのだけど一時期より高くなったなぁと思い、レートと比較してみると明らかに高い。
                      それならばと通貨を日本円から英ポンドに切り替えて購入。

                      カード決済に際してPayPalを勧める人が多く、特に外貨購入の場合為替リスクの関係がその理由のひとつであったりする。
                      通常のカード決済をすると発送時などに発生する請求で円貨が決まるため、いったいいくらの支払いになるのかが良くわからない。しかしPayPalを使えば発注時点(ポチッと時点)で決済されるので、購入時点での換算レートがわかっていれば大きなズレはない、という安心感があるわけである。
                      ただ、僕はPayPalの登録をしておらず、また買い物を早々に済ませてしまいたかったので、PayPalいちいち登録するのも面倒と思いそのままwiggleでのカード決済とした。在庫もありおそらく数日以内の発送になるだろうと想像がつき、それであれば大きな為替変動もなかろうと考えたから。

                      カードの決済を確認してみるとレートはおよそ123円。まずまずと言ったところかな。

                      三浦半島めぐり

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                        今回のコース



                        首都高がこの1月1日から新料金体系に移行した。
                        ETC搭載車の場合、入口と出口に基づく距離に応じた料金となる。最も安い区間で500円、上限では900円となるのだが、距離に応じて安くなる区間というのが思いのほか短く、僕が利用する新井宿や三郷からだと都心へ向かうだけであっという間に上限の900円になってしまう。これまでの東京区間で700円であったことを考えるなら実質値上になってしまった。
                        ただしかし、いい面がまったくなかったわけでもない。
                        今回の料金体系の移行にあわせて区間料金が撤廃された。埼玉区間、東京区間、神奈川区間とそれぞれ別に料金を徴収されていた制度がなくなったので僕の場合で言うと神奈川区間まで乗り通しても上限の900円となり、これまでよりも逆に割安になった。

                        三浦半島へ行こう、と思った。

                        この料金体系が一時的なものであるはずもなく、何も急ぐ必要はないのだけど、そう思った。
                        車に自転車を積む。ちょうど仕事のある妻を浦和美園まで送り届け、そのまま新井宿から首都高へ乗った。
                        とは言うものの、意気揚々と言うには程遠い気分でもあった。寒いのがことのほか苦手な僕は朝からの冷え込みに体がついてゆかず、起きるのもやっとという状態だったから、車を運転していてもこれから果たして自転車で走るのかと考え込んでしまうほどでもあった。
                        そして更に追い討ちをかけるよう埼玉県内で見られた青空が神奈川に向かうにつれみるみる覆い隠され、重苦しい雲の下をゆく。気分が乗り切れない。


                        先を不安にさせる分厚い雲@横浜ベイブリッジ


                        ◆◆◆


                        車を並木中央駐車場(八景島G駐車場)に置く。
                        どんよりとした空模様ゆえ体感温度も上がらず寒い。行きすがらの車の中で温かいコーヒーを飲んでいたこともあっ出発早々にトイレに行きたくなってしまった。早速、海の公園に立ち寄る。
                        それにしても1月3日という日のせいなのか、それとも10時前という時間のせいなのか、八景島周辺の道路も空いている。おかげで車をほとんど気にすることなく走れるのがありがたい。


                        早々に立ち寄った海の公園


                        これまで三浦半島を走ろうというときは葉山公園の駐車場を使っていた。したがって三浦半島の東側へ出る際に衣笠、大津といったあたりを抜けることが多い。
                        今回は首都高も安くなったことだし、横々道路の料金をケチって首都高の範囲、かつ駐車料金も同じ一日500円という場所を見つけたので、八景から南下するというルートになった。
                        そんなルートだったため初めてやってきたJR横須賀線の横須賀駅前。国道16号を走っていたらトンネル間近の踏切が目に入り、興味が湧いたので道を外れて渡ってみた。そこが横須賀駅のロータリーだった。
                        JR横須賀線の横須賀駅は横須賀市のはずれにあり、京急の横須賀中央駅とはまったく違う雰囲気。南国風の駅前と目の前に広がる軍港は都市化された横須賀の中心街とは印象を異にするものだ。
                        駅前で少し休憩をしていると見慣れた電車が入ってきて、ここがJR横須賀線の駅であることを実感させた。


                        独特の雰囲気の横須賀駅前


                        ◆◆◆


                        横須賀の中心街に入ると何度か走ったことのある道だ。横須賀から浦賀へ出て、東京湾フェリーの久里浜港、火力発電所の脇を抜けて海沿いを野比へ向かう。この道は海岸線の気持ちのいいルート。好きな道のひとつだ。
                        今回は時間の関係で観音崎はキャンセル。横須賀市内で幾人もの自転車乗りを見かけたが、みな観音崎へ向かっていったよう。僕をきれいに追い越してゆき、彼方へ見えなくなってしまったからわからないけど、ここまできたら定番だろう。観音崎をはずす理由はない。
                        野比から国道134号に入るとやはり交通量がある。海岸線には海水浴場が並ぶけれど、冬のこの時期では華やかさはない。
                        三浦海岸のマクドナルドでコーヒー休憩にした。ここまで寒くて気分的にもあまり乗っていなかったけれど、冬の北風にずいぶん助けられた。コーヒーを飲みながら窓の外を眺めていると自転車乗りがたくさん通過してゆく。寒いとか、正月三が日とかまったく関係ないんだね。尊敬してしまう。

                        マクドナルドを出ると国道134号を離れるのでぐっと交通量が減る。漁港があったりローカルな雰囲気をかもし出す。
                        三浦半島の南端に出るのに丘陵部へと駆け上がる。坂道を何とか登ると一面のキャベツ畑。その向こうに東京湾、さらには房総半島。
                        冬に三浦半島に来たのは初めてなんだけど、冬の空気の関係か、ずいぶんと遠くまで見通せる。鈴なりのキャベツも圧倒的だ。


                        マクドナルドのコーヒーで休憩



                        キャベツ畑と遠くには東京湾と房総半島


                        三崎漁港は驚くほどの活気だった。
                        お正月三が日、そして冬だというのに、マグロ料理を食べさせるお店はどこも外まで行列。道路は車とオートバイであふれ、通過する車やバスは少し走りにくそうである。
                        まあおせちは飽きてしまうし、そもそも最近じゃ食べない人も少なくないというし。出かけてマグロを食べているほうが楽しいということだろうか。

                        三崎漁港はそんな感じなので、混雑をかわすようにそのまま通過した。これから半島西側を北上する。
                        風向きも変わり、景色も変わる。
                        さすがのこの空気、はずれの港から富士山までしっかりと見通すことができる。


                        富士山を望む@海外町


                        それほど強くないながらも北方向からの風も吹いていたので、半島西側を北上するときは向かい風。油壺から三崎口、林、佐島を国道134号で抜けて葉山へ向かった。冬だからか、それとも正月三が日だからか、渋滞は今まで走った中で最も少なかった。
                        ここへきても富士山は追いかけてくるようで、海、江ノ島、富士山と一望できる贅沢な眺め。


                        江ノ島、富士山@葉山


                        時間を確認した。鎌倉まで行けそうだ。国道134号をそのまま進んだ。

                        鶴岡八幡宮の参道、若宮大路へ入った。
                        さすがの鶴岡八幡宮、人出がすごい。
                        しかしながら車道のほうは国道134号の滑川交差点で一般車の交通規制をしているせいで、バス以外僕しか走っていない。普段であればここは車を通しているのでこの三が日だけの特権。いささか不思議な光景だった。


                        車どおりのまったくない若宮大路


                        鶴岡八幡宮の前は歩行者天国になっていて自転車も押す以外は入ることができないので、交通規制を行っている警官に道を聞き、裏通りから十二所経由で朝比奈へ抜ける。
                        14時を過ぎると傾こうとする日にまぶしさを覚えつつ、八景島へ抜けて車に戻った。

                        何時頃からだろう、雲が晴れて日が出たおかげでずいぶん暖かいサイクリングができた。車に戻ったときに見た外気温計は確か14℃くらいになっていて、結果かなり暖かい日になったようだった。

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