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    • 2017.12.04 Monday
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    渡良瀬遊水地から太平山、栃木ヘ

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      <今日のコース>


       東武日光線を栗橋駅で降りた。
       けっこうな数の人が一緒に降りた。階段を上り改札を抜けると大半の人が左手のJR改札口へ向かう。乗り換えの人はたいがい慌ただしい。しばらくベンチで見ていた。今度はJRの列車が着き降りた人が改札へ向かってくる。JRの改札を抜けた人たちの多くが東武の改札へと消えて行った。
       利用客の大半が東武とJRの乗り換えに利用しているのに、この駅は東武の快速も、JRの快速も止まらない。なんだか不思議な駅だ。
       鉄道むすめたちと一緒に写真が撮れるらしい。


      (栗橋みなみと栗橋あかな)


       栗橋の駅前で自転車を組んで走り始めるとそこはすぐに利根川で、長い利根川橋で渡って茨城県に入った。渡って利根川沿いに進むと利根川サイクリングロードで、堤防の高い土手の上から古河の街を一望しながら走ることができる。近いところは大半が田んぼでその先に家々の屋根が見える。遠くには駅周辺なのかビルがいくつか見えた。進むうち、川はその広い河川敷のなかのどこかで分岐していて渡良瀬川になる。大きな河川同士の合流箇所なのだけどそれがどこなのかさっぱりわからなかった。
       三国橋を渡って県道沿いのサイクリングロードを進むと今度は広大な渡良瀬遊水地とそのなかの谷中湖が目に入ってくる。あまりにも広すぎて遠くまで見通しきることができない。湿度が高いせいか霞んでいて見えないのかもしれない。僕はサイクリングロードの沿道にある道の駅きたかわべに寄ることはやめ、中央口から谷中湖に入ることにした。
       湖の真ん中を横切る橋を渡り、緑のなかを走る。あまり高くない木々が並ぶ林(と言っていいのか)を見ながら行く。時間が早いせいか人があまりいない。ランをする人、自転車に乗る人、散歩をする人、せいぜいそれくらいだ。バーベキュー広場に行ってみたが芝生には誰ひとりいなかった。日中は人であふれる芝生がいやにだだっ広い。よくここにバーベキューをしに来るけれど、こんな誰もいない状況なんてなかった。自転車を放り出し、芝生の上に横になって転がってみた。ただ広すぎて人がいないものだから、自分があまりにちっぽけに思えてすぐにやめた。
       北口から外に出て渡良瀬川へ向かう。ぽつぽつと雨が落ちてきたけれど、ここにいたって雨宿りができるわけでもなし、小降りで濡れるような雨じゃなさそうだからそのまま進むことにした。時間が早いせいか車もまったく来る気配がない。
       そしてここも、僕のこよない至福の並木だ。先月の日光・千手ヶ浜への道とまた違う良さ。どちらがいいというわけじゃない、それぞれに良くてそれぞれに楽しみ方がある。
       渡良瀬川の橋の手前で土手の上の道に入った。はるか遠くに利根川から見た古河のビルが薄ぼんやりと見える以外は、人を感じさせるものが何ひとつない。どこでもドアで連れてこられて、「ここは釧路湿原のなかだ」と言われても僕なんか気づかないのだろう。


      (湖の真ん中を行く谷中湖西橋)


      (バーベキュー広場の誰もいない芝生)


      (渡良瀬遊水地内の道路と並木)



      (渡良瀬遊水地を望むと北海道の湿原のよう)


       渡良瀬川を離れ岩舟へ出てJR両毛線の岩舟駅に自転車を止めた。さっきぽつぽつと降り続けていた雨はいつの間にか上がっていた。自販機で冷えた缶コーヒーを買い、壁伝いについた木のベンチに腰を下ろす。なんだかこの駅ってくつろげるなあ――。僕はこの駅が好きだ。無人化のおり、木造駅舎は取り壊されてプレハブの待合室だけの駅舎にされてしまうことが多いけれど、ここは残った。ただ、かつて窓口だったガラス窓や券売機のあった場所は、白い壁で埋められてしまった。
       さらに岩舟から大平に向かう。水田のなかのいつも使う道。ぶどう畑では夏から秋に向けたぶどうたちがたくさんの実をぶら下げていた。

       大平下の駅を横目に見てここから太平山へ上ることにした。山は「太」で旧町名の大平町や駅の大平下は「大」。厚い雲に覆われて日差しはないけれどひどい蒸し暑さで、坂に入ると途端に汗でびしょ濡れになった。幾人もの自転車にすれ違う。すがすがしくあいさつしていくけれど、涼しげではなかった。下りだからと言って冷えるような気候じゃないみたいだ。
       あじさいがあちこちで咲き始めていた。上りきり謙信平に着いた僕は自転車を置いて、だんごを食べることにした。ござに座り、謙信平から眺める。百パーセントにほぼ近い湿度は、その眺めを見せてはくれなかった。晴れていれば都心のスカイツリーやビル群が見えるらしい。霧がかかった日であれば周囲の山々が雲海から浮かび、霧のなかの浮島のように見えるという。いずれも僕は見たことがない。


      (僕の休息地、岩舟駅)


      (謙信平で食べられる太平山だんご)


      (思いがけない珍客が)


      (高湿度は眺望をすべて消してしまった)


       通称国栃坂(国学院栃木高校の横の坂だからだろう)を下り、栃木の街に入った。今まで一度も口にしたことがなかったじゃが芋入り焼きそばを食べようじゃないかと今日は勇んできた。店も場所も調べてきた。いざ入るとじゃが芋入り焼きそばだけじやなく芋フライなんかもある。そして頼む。美味しくて満足だったが、ひと品ひと品のボリュームが大きく、ひとりでは持て余す量。それなのにこれで380円+80円なのだ。これは巴波川沿いでも散策してお腹がこなれるのを待つしかない。
       僕は栃木の街なかを散策した。

       巴波川沿いをゆっくり走りながらふと思い立った。
       ――小金井まで行こう。


      (じゃが芋入り焼きそば・並で380円)


      (芋フライ・80円)


      (有名店らしい)



      (巴波川を散策)


       栃木の街をあとにし、県道を東へ向かった。県道は水田のなかを行く。景色はずっと田んぼだった。渡良瀬川の支流の思川を渡りまた田んぼ。十数キロ、それだけの景色のなかを走って小金井の駅に着いた。
       小金井の駅は、JR宇都宮線の三分の一かあるいは半分がここで終着となるターミナル駅だから、てっきりもっと大きな駅だろうと想像していた。それこそとなりの小山駅のような。
       僕がこの駅に来たのは初めてで、いつも通り過ぎるばかりだったターミナル駅の興味もあった。ちいさな売店とローカル駅でしかない自動改札の数と狭い跨線橋。選択を誤ったかな、と思う。これだったら栃木の街散策に時間を充てればよかったか。栃木も最近じゃ小江戸の街を生かしたカフェなんかも多くできている。僕はコーヒーが飲みたくなった。しかし駅周辺にコンビニもなく駅舎内の売店とホーム上の自販機があるだけだった。
       ――まあいつかはこの駅に降りるのだから。
       そうだそりゃそうだ。もともと興味はあったのだから来るべき駅ではあったのだ。それが今日になっただけだ。僕はホームのベンチに腰を下ろし自販機で買った缶コーヒーを飲んだ。

       いつのまにか、まぶしい日差しが地面に届いていた。夏が来る。ひどく暑い夏かもしれない。夏が来る。疑いのない日差しを眺めて僕はコーヒーを飲んだ。



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