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    • 2017.12.04 Monday
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    魅惑の地図

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       先日の能登半島車紀行に出かけたとき、久しぶりに道路地図を買った。
       ここのところの長距離車紀行に出かける機会には、ネットの地図とカーナビと、手もとにある古い全国道路地図を使っていた。
       だいたい出かけるときなんて大雑把なプランしか立てていないから、地点間のルートや渋滞や障害の回避、それに気が向いて急に寄り道がしたくなった、なんてときは地図に頼る。
       こういうときって紙(本)の地図だよね。
       ネットの地図をスクロールしても、カーナビに目的地をセットしても、僕の思い通りにはならない。紙の地図上で全体を見てどこを経由してどこを目指すのか、これができないと僕という人間がなんの役にも立たないことがわかった。
       結局これまでも頼ったのは全国の道路地図。しかしこれはもう10年以上も前の地図だ。地図の10年とはほとんど役に立たないことを思い知らされた。

       今回買ったのは、それまで使っていた全国地図と同じ「ミリオン」。
       見慣れていて、そしてあとから知ったのだけどベージ割りは10年以上前のものとまったく変わらなかった。そりゃそうか、全国地図なら国土が変わらない限リページ割りを変える必要もないからね。

       行程中、地図ばかり見ていた。
       道を選択する、経路を決めるというより、むしろ見ていることが楽しくて仕方がなかった。今走って来た道を立ち止まって地図で見返す。復習でもするか、あるいは裏付けでも取るか、そんなふうに。

       帰ってからも地図ばかり見ている。
       同じミリオンの全国地図を並べて、10年以上の変化を楽しんだりもしている。
       折は平成の大合併よりも前、かつての市町村が浮かび上がる。なかった道路が増えている。道路の籍番が変わっている。地図の魅力は尽きるところがない。

       コーヒーメーカーがこぼこぼと音を立てた。僕は一度席を立ちコーヒーを取ってもう一度席に戻ると、先日の能登車紀行を思いだし、能登半島のページを開いた。古いほうの地図も並べて開くと、能登半島の先端、珠洲の先、蛸島まで鉄道が伸びていた。


      トンネルを楽しみたい

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         トンネルって、地図で見ていると魅力的だ。

         しかしながらトンネルってやつは意外と退屈で、たとえば上越に向かう下り線の新清水トンネル、トンネル内の湯檜曽駅や土合駅に止まっているときはその物珍しさもあるから楽しんでいるけれど、それから土樽に向かうあいだはたいして楽しくもない。窓の外を眺めていても何があるわけでなし、じゃあかわりに何をするのだということもない。
         まして自転車ともなればトンネルは目の敵だ。怖い、危ない──。僕だってサイクリングに出かけるとき、できる限リコースに組み入れないようにする。
         この前、小田原から真鶴岬へ出かけたとき、さらに伊豆半島の伊東まで走った。国道135号は坂道とトンネルの連続で、おまけに夏の行楽シーズンで交通量も多かった。熱海をすぎて最初に現れる錦ヶ浦トンネルから先、何度もトンネルが現れる。新しく造られたトンネルもなかにはあるが、古くからあるトンネルは暗く、路面も荒れ、何より路肩がほとんどない。道幅が狭くて対向車も多ければ、後ろにつながった車は下手をすると出口まで自転車の速度に付き合わされることになる。こちらとしてもびちっと繋がった後続の車列を感じれば、気持ちのいいもんじゃない。
         伊豆はまだいい。名にしおう国道20号の笹子トンネルや国道17号の三国トンネルなど、通りぬけるプランを考えられない。

         それでも、地図でトンネルを見つけるとなぜか、通ってみたいという気持ちになる。
         おそらくだけど、トンネルってその前後のまるで違う世界感が魅力なのだと思う。文豪・川端康成が上越線、清水トンネルを越えて感じたように──あのころは上越線の下りはまだ清水トンネルだったんだ──、その入るまえと出たあと、差を感じられることと、ここを越えてきたという実感を得られるからじやないか、なんて思う。

         車がやって来ることがない、自転車でのんびりと安心して越えられるトンネルならきっと楽しめるんだろうね。


        (御坂トンネル)



        (笹子トンネル)



        (天城トンネル)



        (八丁トンネル)



        (八丁トンネル地図)



        地図を読もう

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           最近、友人が自転車を買った。ロードバイクだ。
           僕は人に自転車を勧めることはあまりなくて、自転車の話自体をすることもまれだったりする。ゆえに僕がこうして自転車に乗っていることを知っている人はじつは限られているという……。

           友人は僕よりも15歳も若い。このゴールデンウィークに箱根旧街道歩きに出かけたときだった。街道散策をする僕らの横を、旧街道の勾配を上る色とりどりのサイクルジャージが幾人も追い越していく。
          「ああいう自転車いいっすよね。最近興味津々なんですよ」
           と彼。
          「実はあれに乗っているんだ」
           と僕は言った。その日の街道散策は、おかげで大半が自転車の話になった。

           ひと月半もするかしないかのうち、彼はロードバイクを買った。
           僕はあくまで旅自転車として乗っていることを強調、速さを競うことや距離を走ること、そんなスポーツとしての自転車を期待しているのなら僕じゃ役に立たないことを告げたものの、自分も乗っていろいろなところヘ行きたいんだと言う。本音かどうかはわからないのだけど。
           彼は自転車を買うのにあわせて付属品をどんどんと買い揃えていった。ライト、メーター、フレームにつける携帯ポンプ、ボトルケージとボトル、サドルバツグ。携行品としての携帯工具や予備チューブ、鍵も新調した。ヘルメットだけは買ったほうがいいと僕は言ったが、そののち華やかなウェアを買い、少し乗るうちにビンディング・ペダルにするのだとシューズとペダルまで買い込んだ。
           自転車関係の買い物をあまりすることのない僕はそのあいだあっけにとられて見ていた。

           何度か一緒に走った。
           彼は神奈川に住むので、そのたびに僕が輪行して彼のところまで行った。
           走るごとにああしたい、これを試してみたいと走り欲と物欲が同居している心情をのぞかせた。

          「どう? 乗ってる?」
           と僕は久しぶりに彼に声をかけた。
          「乗ってますけど、近所その辺のいつも同じところばっかりっす。どっか連れてってくださいよ」
           と言う。
          「輪行してうちのほうへ来たら連れてってあげよう。でも地元もどんどん自分で走りに行けばいいのに……」
          「無理っすよ、道わからないんで。車とか乗らないし」
           えっ!? ――僕は一瞬耳を疑った。
           僕は自分が地図を見て、それだけで興味が湧いてきて走りたくなってルートを引き自転車で出かけるんだと話した。もちろんそういうアプローチはいささか変わっている部類だとは思うけど、でも地図を読んで自分で走る道を決められるようになったほうがいいんじゃない? と言った。
          「そうですよねえ、地図。買ったほうがいいっすかね」
          「なにかしらあるのならそれを見ればいいけど、ないのなら買ったらいいと思うよ。少なくとも自分の家の周りの道がどこからきてどこに向かっているのかぐらい知っておいたほうがいい。たとえば小田原に行って帰って来るにしたって、どういう道があるのか地図を見ないとわからないよ。見ればそこからまた興味もわくかもしれないし、やがて走りやすそうな道を地図の上から見つけられるようになると思う」

          ***


           僕は本当に地図を眺めているのが好きで、いつ開いたって同じことしか書かれていない地図を何度となく開く。それだけでも勝手に頭のなかにイメージが湧く。走ったことのない道であれば勝手に景色を作り上げ、走ったところだったら記憶がそれを補完する。同じ場所でも走ったことがないときと走ったあとでは全く違って見える。だからあらためて見直したくなる。不思議なものだなと思う。
           地図を見ての興味から自転車で出かけるような僕だから、僕が彼を自転車の世界に巻き込んだのはやっぱり間違ったアプローチだったかなぁといまや微妙な感覚を覚えて苦笑いをする。
           まあいい、とにかく走ればいい。


          梅雨と月末

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             日々の天気が不安定。天気予報もあてにならなかったりする。
             だからこの時期は併案を用意しつつ週末に臨む。

             晴れたら自転車、雨なら鉄道。

             雨の日、鉄道で旅をするのは嫌いじゃない。風景が彩りを失いモノトーンに包まれるその空間は独特の演出だ。
             たたきつけるほどの大粒の雨が窓について外の景色など見えないというほどだと残念だけど、雨に洗われて色を濃く見せてくれる木々の葉など見ていると一種放心状態になったりする。
             テンションはどちらかというと低めで車内の空気もたいてい重め。自分が抱えるいやなことや面倒なことがあふれるように思い出されたりして(苦笑)、でもなんだかそれもよくないか? ――けだるさや面倒くささすら背負い込んで景色を眺める。
             JRの115系のモーター車なんかいいな。重々しい走行音、ドア開閉のエア音。
             通勤電車で雨に降られるとひどくうんざりするのに、この気持ちの変化は不思議。

             さて月末近くになるといつもお財布との相談だ。それは毎度々々のことなのだけど、特に今月は出費機会が妙に多くて貯金箱に手をつけなくちゃならない状況だった。
             どうしたって必要になるコストダウン。
             自転車で出かけるなら全般的に近めの場所。輪行も最小限とか、車を使うとか(もちろん入っている燃料の範囲で)、究極は自宅発自宅着とか(究極というか、ふつうの自転車乗りの方はこれなのだけどね)。
             それじゃ鉄道旅は?
             やっぱり大都市近郊区間大回り乗車。これに限る。
             新聞などでも取り上げられたりするからわりとよく知られていて、初乗り運賃でまる一日鉄道旅を満喫できる(途中下車もせずただ列車に乗り続け、乗り継いでいることが“満喫”に値するかは人それぞれの判断になると思うけど)。さらに最近は駅ナカ施設もずいぶんと充実したから、乗り継ぎ時間だって楽しめるかも。
             もっとも最近は自動改札で時刻の記録もされるので、初乗りきっぷで長時間経過していると自動改札ではさまれ、事情を聞かれるとか――。そのときはきちんと乗車経路を説明すればいいし、あるいはある程度距離のある区間(初乗り区間ではない区間)で降りる手もある。

             さあ、そんなわけで今週末はどうしようかな。天気予報とのにらめっこが始まるわけである(天気予報があてにならないと書いておきながら、天気予報をいちばん見ているのはこの時期のような気がする……)。

            久しぶりに更新、久しぶりに輪行

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               ずいぶん間をあけてしまった……。

               まったく自転車に乗っていなかったわけではないのだけど、きちんと計画してそれなりの旅として自転車に乗る機会はずいぶん少なかった。

               久しぶりに輪行に行こう。
               あす。
               福島県南、羽鳥湖周辺へ行ってみようと思う。


              明日の朝ごはん

              カメラと縁がないということ……

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                 ぼちゃッ──鈍い、ちょっと低めの音とともに、僕のカメラは岸壁から海の底へと徐々に見えなくなっていった。おそらくカメラのなかにあったのだろう空気がぶくぶくぶくと小さな気泡となって浮き上がってきた。そしてやがてそれも消えた。
                 僕は今日、サイクリングの途中、横須賀の岸壁でカメラを海の中に落としてしまった。フェンスに竿を立てかけていた周囲たくさんの釣り客が、カメラと一緒に僕の落胆に沈んでいく声を聞き、瞬間視線を集めた。




                 どうもコンパクトデジカメに縁がないのか、一昨年、昨年とカメラを失い、結局今年もだ。
                 一昨年、カメラを落としたことに気づかず、どこで落としたのか、見つけることもできなかった。
                 昨年は自転車で走行中に落とし、拾いこそしたものの、まったく動かない黒い箱になってしまった。
                 そして今年。

                 これだけ不運に恵まれているのは身のまわり、カメラだけだと思う──。

                18きっぷ 2013冬/完了

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                   冬の18きっぷ、今日で利用期限が終わる。今回、なんとか使いきった。
                   なんとか──という表現がぴったりだった。計画が5回分きちんと立っていないと利用期間が最も短い冬の18きっぷを使いきるのは難しい。
                   主には輪行サイクリングに使いたいけれど、寒い季節は億劫がって自転車を引っ張り出そうとしない自分がいるし、期間中には年末年始がある。ふだんとは違った混み方をする年末年始(特に30、31と正月三が日)は時間帯や列車を見極めないと輪行しようという気にならない。
                   今日で利用期限が終わるけれど、あすからの土日月の三連休まで使えたらずいぶん計画も変わっただろうな。

                   輪行サイクリングが房総、鹿島、西伊豆の3回、鉄道旅が宮城・山形をまわった1回×ふたり分。



                   春は暖かくなる。自転車に乗る気持ちも前向きになる。春の18きっぷは利用期間も冬より10日長い。計画が立ちそうかくらい見極めて、そして前向きに買う方向で──。

                  駅そば/熱海駅

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                     この前の西伊豆サイクリングの帰り、前から気になっていた熱海駅の駅そばに立ち寄った。
                     熱海駅には1番線のホーム上と、4,5番線のホーム上に駅そばがあって、それぞれ経営が違うらしい。我孫子駅のように複数のホーム上にいくつかの店舗を構えても同系列であるというほうがよく見るように思う。名古屋駅に限っちゃ、あれだけたくさんの店舗にあってみんな「住よし」だし。
                     で、この熱海駅の駅そば、4,5番線のホーム上にあるほうは以前立ち寄ったことがあった。1番線のほうは入ったことがなくて、伊東線に乗り換えをしたときに店構えが違うことに気づき、それから気になっていた。

                     サイクリング中、一日おにぎりをだらだら食べていたおかげで、さほどおなかはすいておらず、かけそばにした。




                     どうやら僕は駅そばが好きらしい。味とか麺がどうとかつゆはなんだとか云々語れるようなうんちくはないけれど駅そばを見ると食べたくなる。とはいっても全国の駅にあるそば屋を制覇しようという気概はないし、見つけて食べたいと思ったときが食べるときだ。サイクリングにも似ている。僕は少なくとも今は自転車で日本一周したいと思わないし、有名峠をすべて征服したいとも思わない。大阪まで無休で走ろうなんて考えることもないし距離や標高で達成感を感じることもない。駅そばは食べたいところに寄る、サイクリングは出かけたいところに行く。目標がなくつまらない楽しみ方だといわれればそうかもしれないと思う。

                     3回食べるとたまごがサービスされるんだと。ゆえに食券はスタンプを押して返された。

                     結構好き。食べた日がかけ離れているから比較は無理だけど、4,5番線のほうようりも個人的には好きかも。
                     満足。

                     あとこの近辺じゃ、食べてないのは伊東駅と沼津駅だなぁ。三島駅にも駅そばあったかな?

                    房総半島に来たなと実感するもの

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                       先週は久しぶりの房総海岸線だった──。

                       房総って特別な感覚がある。
                       特に南のほう、あるいは海岸線。

                       それは僕の住まいが埼玉県で海がないこと、温暖な気候であること、などゆえ。
                       海が広がる光景はやっぱり目に鮮やかに映るし、そのたびに新鮮だ。暖かい日差しを受けながらやわらかい海風を受けるのも心地いい。

                       よし、房総に出かけよう──何かのきっかけを受けて僕にとってちょっと特別な房総という場所に興味が起き、自転車を袋に詰めて列車に乗る。

                       僕が房総を実感するものがふたつ。
                        1. 駅の跨線橋
                        2. 日東バス
                       いよいよ房総に来たね〜、房総を走っているな〜、──なんてことのないものだけど、記憶や興味や懐かしさや固定観念が共鳴し始める。
                       駅の跨線橋に屋根がなくなる。小さな駅になると歩道橋のような格好をした跨線橋になる。暖かく雪のほぼない地方であれば全国各地に見られる。ここ房総も列車を乗り継ぎ、乗客が少しずつ降りて行くのに合わせて屋根のない跨線橋がだんだん多くなる。
                       そしていよいよ自転車で走り始めると日東バスとすれ違う。薄緑色にマルーンの帯を施した塗色はずいぶん昔から変わることがない。海沿いを走るバス、という印象が僕の記憶に刻まれているみたい。

                       たぶんほかの地域にもあるだろうな……たとえば山梨のハッピードリンクショップと富士急のバス停とか。

                       記憶や印象に刻まれたものって、そこへ出かけたいと思う衝動にもなるし、現地に着けばほっとするような懐かしさにもなるし、面白いなぁ。


                      外房線の駅、屋根のない跨線橋


                      房総を走っているとすれ違う、日東バス


                      ◆◆◆


                      18きっぷ 2013冬

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                         今回はいきおいで買ってしまった……。
                         利用期間の最も短い冬の18きっぷ。
                         今回は──というか今回もというか──12月10日(火)から年明けの1月10日(金)まで。
                         1月の成人の日が絡む三連休までかかればずいぶん幅が広がるのだけど、ちょうどその直前の金曜日までが利用期間。

                         どうしてもお正月をはさむ期間、輪行旅や汽車旅に出かけることはなかなか組み込めないというのが大人の事情。その整理がついていない状況で5回の旅をどうするのかなどまったくもって靄のなか。
                         ここ最近の記憶では18きっぷで「捨て」が出たことはなかったような覚え。
                         今回、ひさびさに「捨て」を出してしまうか。

                         輪行に行くなら──というか僕の冬のサイクリングの傾向がそうなのだが──、この季節は南や西、具体的には房総、伊豆、静岡あたりかなぁ。三浦半島では18きっぷのメリットがぎりぎり出るか出ないかというところ。
                         北は無理だろうね──栃木、群馬、福島、さすがに雪や路面凍結の心配をしないとならないだろうし(実際、スキー以外で冬の季節にその方面へ行ったことがなくて道路状況が未知……)、中央線方面の山梨、長野も一緒だろうなぁ。


                        2013年冬の18きっぷ


                         いきおい買ったはいいけど、買った実感が湧いてきた今、「これはマズイのでは……」と思い始めているところ。

                         ──輪行サイクリングにしばられず、雪の汽車旅ってもありだね。

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